「か」で始まるよく使う有名な四字熟語と意味
【開眼供養】かいげんくよう
【意味】
新しい仏像ができた際、仕上げにその仏像に目を入れる仏教の儀式。
【開口一番】かいこういちばん
【意味】
話を始めるやいなや。口を開いてすぐに。
これは、「初めて話すときの重要性」を教えてくれる言葉やな。
【回山倒海】かいざんとうかい
【意味】
非常に勢いが盛んであること
山を回り、海を倒すほどの大きな力や勢いがあるというイメージだね。
まるで山を回って海を倒すほどの勢いでね。
これは、「全力で物事に取り組む大切さ」を教えてくれる言葉なんやで。
【鎧袖一触】がいしゅういっしょく
【意味】
簡単に敵を打ち倒してしまうこと。
鎧の袖でちょっと触れただけで相手を倒せるというイメージから来ているんだね。
まるで鎧の袖で相手をポンと触るだけで、すぐに相手が倒れるような感じやな。
これは、「自分の力が相手に比べて圧倒的に強い」ってことを示してる言葉やで。
【外柔内剛】がいじゅうないごう
【意味】
外見はおだやかでも、内面には強い意志があること。
柔らかな外見とは違って、内側にはしっかりとした芯があるという意味だね。
顔はニコニコしてても、中身はしっかり者なんやな。
これは、「見た目と中身が違うかもしれん」ってことを教えてくれる言葉やで。
【下意上達】かいじょうたつ
【意味】
立場の下の者たちの考えが、上の人たちに伝わること。
つまり、人々の声が上位の人々、例えば国の指導者などにきちんと届くことを言っているんだ。
一般の人の声が大きなお偉いさんにも届くんやな。
これは、「誰の声でもちゃんと届くことの大切さ」を教えてくれる言葉やで。
【蓋世不抜】がいせいふばつ
【意味】
世の中を覆い尽くすほど意気さかんで、意志も強く動じないこと。
【海内無双】かいだいむそう
【意味】
この世に並ぶものがないほど優れていること。
海の中に無双(他に匹敵するものがない)という強いイメージが込められているんだ。
みんなの中でもダントツで一番になるんやな。
これは、「自分の強さや優れた部分を大切にする」っていう意味やな。
【海底撈月】かいていろうげつ
無駄なことに労力を費やすこと。
海底から月を撈出そうとする、というイメージから来ているんだ。
海の底から月を取ろうとするなんて、どう考えても無理やもんな。
これは、「無理なことに手を出さないほうがええよ」って教えてくれる言葉やな。
【快刀乱麻】かいとうらんま
こじれた問題を鮮やかに処理、解決することの例え。
まるで混乱した麻の束を鋭い刀でサッと斬るような、素早く問題を解決する様を描いているんだ。
まるで混乱したもんを綺麗に切り分ける鋭い刀のように、物事をすばやく片付けるんやで。
これは、「すばやくて的確な問題解決力」を示す言葉なんやで。
【開物成務】かいぶつせいむ
人間の知恵を引き出し、事業を成し遂げること。
これは、一緒に働く人々の能力を最大限に引き出し、目標を達成するというイメージだね。
みんなが力を合わせて目指すものを達成するんやな。
これは、「チームワークと成功」を象徴する言葉やで。
【偕老同穴】かいろうどうけつ
夫婦が仲良く共に暮らしていくこと。
夫婦の絆が強く、ともに年を重ね、最後は同じ墓に葬られるという意味も含まれているんだ。
夫婦がお互いに深い愛情で結ばれて、一生の間、仲良く過ごすんやな。
これは、「夫婦の絆の強さと永遠の愛」を表してる言葉なんやで。
【呵々大笑】かかたいしょう
からからと大声をあげて笑うこと。
【過小評価】かしょうひょうか
物事の価値を実際より低く評価したり見積もったりすること。
まさに、人を見くびる、ということだね。
みんながもっとすごい力を持ってるのに、それを小さいと思ってしまうんやな。
これは、「他人の能力を正しく認識する大切さ」を教えてくれる言葉やで。
【臥薪嘗胆】がしんしょうたん
目的を成し遂げるため、長期間苦労に耐えること。
もともとは、仇を討つため、苦難を耐え続けるという意味だけど、一般的には、目的を達成するために大変な苦労を耐え忍ぶという意味で使われるんだ。
本来は仇討ちのために苦労するんやけど、どんなに大変でも目指すもんがあるから頑張る、っていう意味やねん。
これは、「目標を達成するための我慢強さ」を示す言葉なんやで。
【佳人薄命】かじんはくめい
美人は病弱で命が短かったり、運命にもてあそばれて不幸せになったりするものだということ。
また、それは美人が長生きできないとも解釈されることもあるんだ。
見た目が美しい人ほど、どうも運が悪かったり、生きてる間が短かったりするっていう話やな。
それって、「見た目だけでは人生を判断できへん」ってことを教えてくれるんかもしれへんな。
【過大評価】かだいひょうか
物事の勝ちが実際より高く評価したり見積もったりすること。
例えば、友達が一つマジックショーをしたからって、彼を大魔術師だと思うんやな。
これは、「物事を見るときは、大げさに思わずに、本当のところを見るべき」ってことを教えてくれるんやで。
【花鳥風月】かちょうふうげつ
自然の美しい景色。またそのような風景を見ながら、詩や絵画などを楽しむこと。
それから、それらの自然の風物や景色を詩や絵などの芸術に生かすこと、あるいは風流な、つまり上品で洗練された遊びを意味することもあるんだ。
花や鳥、風や月を見て感じる感動を、絵や詩に表現するんやな。
それって、自分の心の中にある美しさを表現することやで、これは「自然を愛で、それを芸術に生かす大切さ」を教えてくれる言葉なんやで。
【隔靴掻痒】かっかそうよう
【意味】
靴を隔てて痒(かゆ)いところをかくように、痒いところになかなか手が届かず、イライラする、はがゆくもどかしい思いをすること。自分の思うようにいかずに、じれったいこと。物事の核心に触れられず、もどかしいこと。
靴を履いたままで痒いところを掻こうとする、そんなもどかしさが込められているんだ。
痒いところに手が届かへん時のように、どうにかしたいのにどうにもならへん困り具合を表す言葉やんな。
これは、「もどかしいけど、手が届かへん時でも諦めずに努力する大切さ」を教えてくれるんやで。
【各個撃破】かっこげきは
【意味】
①敵の勢力がいくつにも分散しているうちに、その一つ一つを別々に撃ち破ること。
②関係者が大勢いる場合、関係者一人一人を別々に説得すること。
敵の勢力がいくつにも分かれているときに、その一つ一つを倒す戦略からきているんだ。
敵がたくさんいるときでも、一つずつ倒していくんやな。
これは、「大きな問題でも小さく分ければ解決できる」ってことを教えてくれるんやで。
【確乎不抜/確固不抜】かっこふばつ
【意味】
意志や精神が、しっかりしていること。
揺るがない信念と強い意志を持っているという意味があるんだ。
どんなに難しいことがあっても、自分の考えを曲げないんやな。
これは、「困難でも信じることを持つ大切さ」を教えてくれる言葉やな。
【活殺自在】かっさつじざい
【意味】
他を自分の思い通りに扱うこと。生かすも殺すも思いのままにできるという意から。
つまり、物事を自在に操るという意味が込められているんだ。
まるで手のひらの上で転がすように、自分がどうしたいかで全部が動くんやな。
これは、「自分の意志で全てをコントロールする」を表す言葉やな。
【勝手気儘】かってきまま
【意味】
他人のことは気にせず、自分のしたいように行動すること。また、そのさま。
つまり、自分だけの思い通りに事を進めるという意味があるんだ。
自分の気に入った通りに、好き勝手に行動するんやな。
これは、「自分の思う通りに物事を進める」を教えてくれる言葉やな。
【活溌溌地】かっぱつはっち
【意味】
生き生きと活動すること。意気盛んで、何の心配事もないこと。
非常に活気に満ちて、元気に行動する様子を指すんだ。
生き生きとして、ほとばしるような活力を感じさせるんやな。
これは、「元気いっぱい、力強く生きる姿」を描いた言葉やな。
【我田引水】がでんいんすい
【意味】
他人の思惑(おもわく)、不自由も顧みず、自分に都合がいいように言ったり、ものごとを行うこと。自分に好都合なようにとりはかう計略。物事や他人の言動を自分の利益になるように解釈し、論じる。
自分の田んぼに水を引く、つまり、自分の利益のために物事を動かすというイメージがあるんだ。
自分の田んぼに水を引くように、自分の得になるようにモノゴトを進めるってわけやね。
これは、「自分だけの利益を考える人」を表してるんやな。
【瓜田李下】かでんりか
【意味】
人に疑われるような言動はつつしまなければいけないというたとえ。
つまり、疑念を持たれないように慎重に行動しなければならない、という意味なんだ。
人が見てる前で、あやしい行動はせんといてね。
これは、「他人に疑われないよう、行動に気をつける」って教えやな。
【過当競争】かとうきょうそう
【意味】
同業の企業が市場占有率を拡大しようとして起こる過度の競争状態。価格が引き下げられ、正常以下の利潤しか得られない。
これは、適度な競争を超えてしまって、一層厳しい戦いが繰り広げられている様子を描くんだ。
普通のレベルを超えて、もっともっと一生懸命戦ってるんやな。
これは、「競争が厳しくなりすぎること」を言うんやで。
【家内安全】かないあんぜん
【意味】
家族に事故や病気がないこと。家族一同が息災であること。
家族みんなが健康で無事なことを祈るときに使われる言葉なんだ。
家族みんなが健康で事故にもあわへん、そんな状況を願う言葉なんやな。
これは、「家族の安全と健康が一番大切や」って教えてくれる言葉やで。
【我武者羅】がむしゃら
【意味】
向こう見ずにひたすら突き進むこと。他のことを考えずひたすらあることに専念すること。また血気にはやること。「我武者」でも同意で、「我貧(がむさぼり)」から転化したもの。
危険を顧みずに、まっすぐに目的に向かって進む、というイメージがあるんだ。
何があっても目的に向かってまっすぐ進むんやな。
これは、「目標に向かって思い切り進む大切さ」を教えてくれる言葉やで。
【画竜点睛】がりょうてんせい
【意味】
物事を完成するために、最後に加える大切な仕上げのたとえ。また、物事の最も肝要なところのたとえ。文章や話などで肝心なところに手を入れて、全体をいっそう引き立てるたとえ。
龍の絵を描き、その最後に眼を入れることで龍が生き生きとした姿になる、というイメージから来ているんだ。
龍の絵に最後に目を入れて、龍がほんまに生きてるみたいになるんやな。
これは、「物事を最後までキチンとやり遂げる大切さ」を教えてくれる言葉やで。
【夏炉冬扇】かろとうせん
【意味】
時期が外れてしまったため、無用なもの、役に立たないものを示す。
夏の暖炉や冬の扇風機のように、その時期では役立たないもの、という意味だ。
暑い夏に暖炉や、寒い冬に扇風機を使うような、そんな感じやな。
これは、「使い物にならないもの」を表す言葉やで。
【感慨無量】かんがいむりょう
【意味】
はかりしれないほど身に染みて感じること。言葉にあらわすことのできないほどの感動。
あまりにも深く感じてしまって、それを言葉にするのが難しい状況を指すんだ。
感じたことが強すぎて、それを言葉に表すのが難しい状況やな。
これは、「心に深く感じる感情の強さ」を教えてくれる言葉やで。
【侃侃諤諤】かんかんがくがく
【意味】
遠慮せず、正しいと思うことを主張して議論すること。また議論のさかんなことをいう。
ひるまず述べて盛んに議論をするさま。はばかることなく直言するさま。
これは、「自分の意見を恐れずに言う勇気」や「議論を通じて考えを深める活力」を教えてくれる言葉やで。
【緩急自在】かんきゅうじざい
【意味】
速度などを遅くしたり速くしたりして、思うままに操ること。状況などに応じて緩めたり厳しくしたりして、思いのまま操作すること
これは、「柔軟に対応する能力」を教えてくれる言葉やで。
【汗牛充棟】かんぎゅうじゅうとう
【意味】
蔵書がきわめて多いことの形容。転じて、多くの書籍。
物の多いたとえ。
これほど多くの本があると、棟を充たす程だというイメージがあるんだ。
これなら、「本好きの人の部屋はいつも本であふれてる」って感じやね。
すごい量の本があることを表してるんやな。
【頑固一徹】がんこいってつ
【意味】
非常にかたくなで、一度決めたらあくまでも自分の考えや態度を変えようとしないさま。または、そういう性質。他人の意見を聞かず、自分の主張を押し通すこと。
これはその人の性格を示す言葉でもあるんだ。
他人のアドバイスも聞かず、自分の道を進むんやな。
これは、「自分の考えをしっかり持つことの大切さ」を教えてくれる言葉なんやで。
【眼光炯炯】がんこうけいけい
【意味】
目がきらきらと鋭く光るさま。物事のすべてを見抜いているような、人を圧倒する目のこと。
まるで光を放つように、その人の目がとても明るく輝いていることを示しているんだ。
光が強く輝いているように、その人の目つきがすごく力強くて鋭いんやな。
これは、「目の輝きで意志の強さを示す」っていう意味があるんやで。
【眼高手低】がんこうしゅてい
【意味】
理想は高いが実力が及ばないこと。また、批評はできても実際に創り出す力のないこと。
つまり、理想は高いけれど、実力がそれに追いついていないという意味だね。
理想はすごく高いんやけど、それを実現する力がまだ足りへん状況のことを言うんやな。
これは、「自分の理想と実力のギャップを自覚する」っていう意味があるんやで。
【換骨奪胎】かんこつだったい
【意味】
古人の詩文をもとに独自の作品を作ること。他人の詩文、また表現や着想などに創意工夫を加えて自分のものとして作り出すこと。
他人の作品やアイデアを借りて、その上に自分独自の創意工夫を加える、という意味も含まれているんだ。
他人のいい詩や考えを借りつつ、そこに自分の特別な工夫を足して、自分だけの作品にするんやな。
これは、「創造力と他人のアイデアをうまく組み合わせる大切さ」を教えてくれる言葉やな。
【冠婚葬祭】かんこんそうさい
元服・婚礼・葬式・祖先の祭礼の4つの重要な儀式のこと。
【感謝感激】かんしゃかんげき
【意味】
たいへん感謝し感激していることを戯れていった言葉。
人が極めて感謝し、感動していることを言葉にしたものだよ。
ものすごく感謝して、感動が止まらへんっていう感じやな。
これは、「感謝の気持ちと感動が一杯あること」を表す楽しい言葉なんやな。
【感情移入】かんじょういにゅう
【意味】
自分の感情を物語の登場人物や他人に同化させること。
たとえば、映画を見てるときに、映画のキャラクターの気持ちになったり、歌を聴いて歌詞の気持ちを感じたりするんやな。
これは、「他者や物の感情を理解する」っていう大事なことを教えてくれる言葉なんやで。
【勧善懲悪】かんぜんちょうあく
【意味】
善良な人や善良な行いを奨励して、悪者や悪い行いを懲らしめること。
ええことをしたら褒めて、わるいことしたらちゃんと反省させるんやな。
これは、「道徳心を育てる」っていう大事なことを教えてくれる言葉なんやで。
【完全燃焼】かんぜんねんしょう
【意味】
最後まで全力を尽くすこと。持てる力の全てを出し切り努力して励むこと。
きれいに燃え尽きるさま。
全ての力を使い切って、きれいに燃え尽きるさまをイメージしているんだ。
全部の力を使い切って、ぐっすり寝られるぐらいにがんばるんやな。
これは、「全力で頑張る大切さ」を教えてくれる言葉なんやで。
【完全無欠】かんぜんむけつ
【意味】
どこから見ても欠点や不足がまったくないこと。非の打ち所のないこと。
これは、「物事を完璧にこなす大切さ」を教えてくれる言葉やな。完璧、それが「完全無欠」なんやな。
【観測気球】かんそくききゅう
相手側の動きを探るためにわざと流す情報。
【官尊民卑】かんそんみんぴ
【意味】
政府・官吏を尊く、民間・人民を卑しいとすること
公務員や政府の仕事を大切にしすぎて、民間の人々やその仕事を忘れちゃう風潮を言うんやな。
これは、「すべての人と仕事を大切にするべきだ」って教えてくれる言葉やで。
【歓天喜地】かんてんきち
【意味】
大喜びすること。思わず小躍りするような大きな喜び。身の置き所がないほどのたいへんな喜びをいう。
天を仰いで喜び、地に向かって喜ぶこと。
大変な喜びがあふれ出る様子を描いているんだ。
それは、サッカーでゴール決めたときのように、「わーい!」ってなる感じやな。
これは、「大喜びの表現」を教えてくれる言葉やで。
【艱難辛苦】かんなんしんく
【意味】
非常な困難にあって苦しみ悩むこと。つらい目にあって悩むこと。
つらい状況を乗り越える様子を描いているんだ。
難関やハードルが立ちはだかっても、そこを乗り越えようとする強さを示す言葉やな。
これは、「どんな大変なことでも頑張る姿勢」を教えてくれるんやで。
【顔面蒼白】がんめんそうはく
【意味】
精神的な面での動揺や困惑などから頭に血が上り、顔が真っ青になってしまうこと。
その人が驚いたり、怖がったりする様子を表しているんだ。
ホラー映画を見てビビッて、顔色がひっくり返るみたいな感じやな。
これは、「びっくりしたときや恐怖を感じたときの様子」を教えてくれる言葉なんやで。
【閑話休題】かんわきゅうだい
【意味】
それはさておき。ともかく。話が横道にそれたのを本筋に戻すときにいう語。主として文章中で用いる。
それはつまり、「ところで、話を元に戻しましょう」みたいな感じなんだ。
無駄な話をしていたら、「それはさておき」って感じで本題に戻るんやな。
これは、「大切な話に戻るときのフレーズ」やな。