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【四字熟語1000選】よく使う有名な四字熟語(意味付き)

四字熟語

「か」で始まるよく使う有名な四字熟語と意味

【開眼供養】かいげんくよう

【意味】
新しい仏像ができた際、仕上げにその仏像に目を入れる仏教の儀式。


【開口一番】かいこういちばん

開口一番

【意味】
話を始めるやいなや。口を開いてすぐに。

四字熟語の博士
「開口一番」は、話を始めた直後、すなわち口を開いた瞬間に何かを言うという意味があるんだよ。
助手ねこ
つまり、「話し始めてすぐに何かを言う」ってことやな。口を開くや否や、何かを言い出すんや。
これは、「初めて話すときの重要性」を教えてくれる言葉やな。

【回山倒海】かいざんとうかい

回山倒海

【意味】
非常に勢いが盛んであること

四字熟語の博士
「回山倒海」という四字熟語は、非常に強い勢いやエネルギーを表しているんだよ。
山を回り、海を倒すほどの大きな力や勢いがあるというイメージだね。
助手ねこ
それは、「すごい力でどんどん進む」ってことやな。
まるで山を回って海を倒すほどの勢いでね。
これは、「全力で物事に取り組む大切さ」を教えてくれる言葉なんやで。

【鎧袖一触】がいしゅういっしょく

鎧袖一触

【意味】
簡単に敵を打ち倒してしまうこと。

四字熟語の博士
「鎧袖一触」という四字熟語は、非常に簡単に相手を打ち負かすことができることを表しているんだよ。
鎧の袖でちょっと触れただけで相手を倒せるというイメージから来ているんだね。
助手ねこ
それは、「ちょんっと触れただけで相手を倒せる」ってことやな。
まるで鎧の袖で相手をポンと触るだけで、すぐに相手が倒れるような感じやな。
これは、「自分の力が相手に比べて圧倒的に強い」ってことを示してる言葉やで。

【外柔内剛】がいじゅうないごう

外柔内剛

【意味】
外見はおだやかでも、内面には強い意志があること。

四字熟語の博士
「外柔内剛」という四字熟語は、見た目は優しくて柔らかそうでも、心の中はしっかりしていて強いということを示しているんだよ。
柔らかな外見とは違って、内側にはしっかりとした芯があるという意味だね。
助手ねこ
ほんなら、「見た目は優しそうでも、心の中はがっちり固い」ってことやな。
顔はニコニコしてても、中身はしっかり者なんやな。
これは、「見た目と中身が違うかもしれん」ってことを教えてくれる言葉やで。

【下意上達】かいじょうたつ

下意上達

【意味】
立場の下の者たちの考えが、上の人たちに伝わること。

四字熟語の博士
「下意上達」という四字熟語は、位の低い人の意見や感じることが、上の立場の人にしっかりと伝わるという意味だよ。
つまり、人々の声が上位の人々、例えば国の指導者などにきちんと届くことを言っているんだ。
助手ねこ
ええな、それはつまり、「下の人の思いがちゃんと上の人に伝わる」ってことやな。
一般の人の声が大きなお偉いさんにも届くんやな。
これは、「誰の声でもちゃんと届くことの大切さ」を教えてくれる言葉やで。

【蓋世不抜】がいせいふばつ

【意味】
世の中を覆い尽くすほど意気さかんで、意志も強く動じないこと。


【海内無双】かいだいむそう

海内無双

【意味】
この世に並ぶものがないほど優れていること。

四字熟語の博士
「海内無双」という四字熟語は、ほかの誰とも比べられないほどすばらしい、つまり、一人勝ちの状態を言うんだよ。
海の中に無双(他に匹敵するものがない)という強いイメージが込められているんだ。
助手ねこ
そうかいな。それはつまり、「誰にも負けないほどええ感じ」ってことやな。
みんなの中でもダントツで一番になるんやな。
これは、「自分の強さや優れた部分を大切にする」っていう意味やな。

【海底撈月】かいていろうげつ

海底撈月

無駄なことに労力を費やすこと。

四字熟語の博士
「海底撈月」という四字熟語は、無理なことや、達成不可能なことをする例えだよ。
海底から月をすくい出そうとする、というイメージから来ているんだ。
助手ねこ
ああ、それって「ムダな努力をする」ってことか。
海の底から月を取ろうとするなんて、どう考えても無理やもんな。
これは、「無理なことに手を出さないほうがええよ」って教えてくれる言葉やな。

【快刀乱麻】かいとうらんま

快刀乱麻

こじれた問題を鮮やかに処理、解決することの例え。

「快刀、乱麻を絶つ」を略したものです。
四字熟語の博士
「快刀乱麻」は、複雑で混乱した問題をすばやく、かつ見事に解決することを表す四字熟語だよ。
まるで混乱した麻の束を鋭い刀でサッと斬るような、素早く問題を解決する様を描いているんだ。
助手ねこ
そやから、これは、「難しい問題でもさっと解決する」っていう意味なんやな。
まるで混乱したもんを綺麗に切り分ける鋭い刀のように、物事をすばやく片付けるんやで。
これは、「すばやくて的確な問題解決力」を示す言葉なんやで。

【開物成務】かいぶつせいむ

開物成務

人間の知恵を引き出し、事業を成し遂げること。

四字熟語の博士
「開物成務」という四字熟語は、人々の知恵や才能を開花させて、事業や仕事を成功させることを表すんだよ。
これは、一緒に働く人々の能力を最大限に引き出し、目標を達成するというイメージだね。
助手ねこ
なるほどな。つまり、「みんなの知恵を活かして、仕事を成功させる」ってことやな。
みんなが力を合わせて目指すものを達成するんやな。
これは、「チームワークと成功」を象徴する言葉やで。

【偕老同穴】かいろうどうけつ

偕老同穴

夫婦が仲良く共に暮らしていくこと。

四字熟語の博士
「偕老同穴」という四字熟語は、夫婦が一生の間、仲良く添い遂げることを指しているんだよ。
夫婦の絆が強く、ともに年を重ね、最後は同じ墓に葬られるという意味も含まれているんだ。
助手ねこ
それはつまり、「夫婦が一緒に老いていき、最後は同じ墓に入る」ってことやな。
夫婦がお互いに深い愛情で結ばれて、一生の間、仲良く過ごすんやな。
これは、「夫婦の絆の強さと永遠の愛」を表してる言葉なんやで。

【呵々大笑】かかたいしょう

からからと大声をあげて笑うこと。


【過小評価】かしょうひょうか

過小評価

物事の価値を実際より低く評価したり見積もったりすること。

四字熟語の博士
「過小評価」という四字熟語は、誰かの実力や価値を、それが実際に持っているよりも小さいと判断することを指しているんだよ。
まさに、人を見くびる、ということだね。
助手ねこ
それはつまり、「人の力や価値を、本当はもっとすごいのに、低く見る」ってことやな。
みんながもっとすごい力を持ってるのに、それを小さいと思ってしまうんやな。
これは、「他人の能力を正しく認識する大切さ」を教えてくれる言葉やで。

【臥薪嘗胆】がしんしょうたん

臥薪嘗胆

目的を成し遂げるため、長期間苦労に耐えること。

四字熟語の博士
「臥薪嘗胆」という四字熟語は、過酷な状況を耐えながら目標を追い求めることを言うんだよ。
もともとは、仇を討つため、苦難を耐え続けるという意味だけど、一般的には、目的を達成するために大変な苦労を耐え忍ぶという意味で使われるんだ。
助手ねこ
そやから、「めっちゃ苦しい思いをしても、目標のために我慢する」ってことやな。
本来は仇討ちのために苦労するんやけど、どんなに大変でも目指すもんがあるから頑張る、っていう意味やねん。
これは、「目標を達成するための我慢強さ」を示す言葉なんやで。

【佳人薄命】かじんはくめい

佳人薄命

美人は病弱で命が短かったり、運命にもてあそばれて不幸せになったりするものだということ。

四字熟語の博士
「佳人薄命」という四字熟語は、美しい女性が運が悪かったり、不幸な出来事に遭遇しやすいという意味だよ。
また、それは美人が長生きできないとも解釈されることもあるんだ。
助手ねこ
それは、なんというか、「綺麗な女性はついてないことが多い」ってことやな。
見た目が美しい人ほど、どうも運が悪かったり、生きてる間が短かったりするっていう話やな。
それって、「見た目だけでは人生を判断できへん」ってことを教えてくれるんかもしれへんな。

【過大評価】かだいひょうか

過大評価

物事の勝ちが実際より高く評価したり見積もったりすること。

四字熟語の博士
「過大評価」という四字熟語は、物事や人物の能力や価値を、それらが本当に持っているよりも大きく評価することを表すんだよ。
助手ねこ
ほんまやな。それは、「何かや誰かを本当よりも大きく見てしまう」ことやな。
例えば、友達が一つマジックショーをしたからって、彼を大魔術師だと思うんやな。
これは、「物事を見るときは、大げさに思わずに、本当のところを見るべき」ってことを教えてくれるんやで。

【花鳥風月】かちょうふうげつ

花鳥風月

自然の美しい景色。またそのような風景を見ながら、詩や絵画などを楽しむこと。

四字熟語の博士
「花鳥風月」という四字熟語は、自然の美しさや風景を指すんだよ。
それから、それらの自然の風物や景色を詩や絵などの芸術に生かすこと、あるいは風流な、つまり上品で洗練された遊びを意味することもあるんだ。
助手ねこ
そやな、それは、「自然の美しさを愛でたり、それを元に詩や絵を描く」ってことやな。
花や鳥、風や月を見て感じる感動を、絵や詩に表現するんやな。
それって、自分の心の中にある美しさを表現することやで、これは「自然を愛で、それを芸術に生かす大切さ」を教えてくれる言葉なんやで。

【隔靴掻痒】かっかそうよう

隔靴掻痒

【意味】
靴を隔てて痒(かゆ)いところをかくように、痒いところになかなか手が届かず、イライラする、はがゆくもどかしい思いをすること。自分の思うようにいかずに、じれったいこと。物事の核心に触れられず、もどかしいこと。

四字熟語の博士
「隔靴掻痒」という四字熟語は、自分が直接手をつけて解決したいけど、なかなか手が届かない、はがゆい状況を表しているんだよ。
靴を履いたままで痒いところを掻こうとする、そんなもどかしさが込められているんだ。
助手ねこ
それって、「直接手を出して解決したいけど、どうしても手が届かへん」ってことやな。
痒いところに手が届かへん時のように、どうにかしたいのにどうにもならへん困り具合を表す言葉やんな。
これは、「もどかしいけど、手が届かへん時でも諦めずに努力する大切さ」を教えてくれるんやで。

【各個撃破】かっこげきは

各個撃破

【意味】
①敵の勢力がいくつにも分散しているうちに、その一つ一つを別々に撃ち破ること。
②関係者が大勢いる場合、関係者一人一人を別々に説得すること。

四字熟語の博士
「各個撃破」という四字熟語は、大きな問題がいくつもの小さな問題に分けられるとき、それぞれを一つずつ解決することを表すんだよ。
敵の勢力がいくつにも分かれているときに、その一つ一つを倒す戦略からきているんだ。
助手ねこ
それはつまり、「大きな問題があるときは、それを小さく分けて一つずつ解決していく」ってことやな。
敵がたくさんいるときでも、一つずつ倒していくんやな。
これは、「大きな問題でも小さく分ければ解決できる」ってことを教えてくれるんやで。

【確乎不抜/確固不抜】かっこふばつ

確乎不抜/確固不抜

【意味】
意志や精神が、しっかりしていること。

四字熟語の博士
「確乎不抜」という四字熟語は、自分の信念や考えがしっかりしていて、何があっても動じないことを表しているんだよ。
揺るがない信念と強い意志を持っているという意味があるんだ。
助手ねこ
つまり、「信じることや思うことがあって、それを絶対に変えへん」ってことやな。
どんなに難しいことがあっても、自分の考えを曲げないんやな。
これは、「困難でも信じることを持つ大切さ」を教えてくれる言葉やな。

【活殺自在】かっさつじざい

活殺自在

【意味】
他を自分の思い通りに扱うこと。生かすも殺すも思いのままにできるという意から。

四字熟語の博士
「活殺自在」という四字熟語は、自分の意志で何でも思う通りに操作することを言うんだよ。
つまり、物事を自在に操るという意味が込められているんだ。
助手ねこ
ほんなら、「自分の思う通りに、他のもんを動かせる」ってことやな。
まるで手のひらの上で転がすように、自分がどうしたいかで全部が動くんやな。
これは、「自分の意志で全てをコントロールする」を表す言葉やな。

【勝手気儘】かってきまま

勝手気儘

【意味】
他人のことは気にせず、自分のしたいように行動すること。また、そのさま。

四字熟語の博士
「勝手気儘」という四字熟語は、他人の意見を気にせず、自分の好きなように行動することを指すんだ。
つまり、自分だけの思い通りに事を進めるという意味があるんだ。
助手ねこ
なるほどな。それは「他の人の意見なんか気にせず、自分がやりたいようにやる」ってことやな。
自分の気に入った通りに、好き勝手に行動するんやな。
これは、「自分の思う通りに物事を進める」を教えてくれる言葉やな。

【活溌溌地】かっぱつはっち

活溌溌地

【意味】
生き生きと活動すること。意気盛んで、何の心配事もないこと。

四字熟語の博士
「活溌溌地」という四字熟語は、生き生きとしてエネルギーに満ち溢れているさまを表すんだよ。
非常に活気に満ちて、元気に行動する様子を指すんだ。
助手ねこ
そやな。それはつまり、「めっちゃ元気で、パワー満点」ってことやな。
生き生きとして、ほとばしるような活力を感じさせるんやな。
これは、「元気いっぱい、力強く生きる姿」を描いた言葉やな。

【我田引水】がでんいんすい

我田引水

【意味】
他人の思惑(おもわく)、不自由も顧みず、自分に都合がいいように言ったり、ものごとを行うこと。自分に好都合なようにとりはかう計略。物事や他人の言動を自分の利益になるように解釈し、論じる。

四字熟語の博士
「我田引水」という四字熟語は、自分にとって都合が良いように考えたり、行動したりすることを指すんだよ。
自分の田んぼに水を引く、つまり、自分の利益のために物事を動かすというイメージがあるんだ。
助手ねこ
ええな、つまり、「自分に都合がええように考えて、事を進める」ってことやんな。
自分の田んぼに水を引くように、自分の得になるようにモノゴトを進めるってわけやね。
これは、「自分だけの利益を考える人」を表してるんやな。

【瓜田李下】かでんりか

瓜田李下

【意味】
人に疑われるような言動はつつしまなければいけないというたとえ。

四字熟語の博士
「瓜田李下」という四字熟語は、人から疑われるような行動は避けなければならないという教えを表しているんだ。
つまり、疑念を持たれないように慎重に行動しなければならない、という意味なんだ。
助手ねこ
そやな。それはつまり、「他人に怪しまれるようなことはせんといた方がええ」ってことやな。
人が見てる前で、あやしい行動はせんといてね。
これは、「他人に疑われないよう、行動に気をつける」って教えやな。

【過当競争】かとうきょうそう

過当競争

【意味】
同業の企業が市場占有率を拡大しようとして起こる過度の競争状態。価格が引き下げられ、正常以下の利潤しか得られない。

四字熟語の博士
「過当競争」という四字熟語は、普通よりも激しい、または範囲を超えた競争を表すんだよ。
これは、適度な競争を超えてしまって、一層厳しい戦いが繰り広げられている様子を描くんだ。
助手ねこ
あー、それはつまり、「普通以上に激しく競争してる」ってことやな。
普通のレベルを超えて、もっともっと一生懸命戦ってるんやな。
これは、「競争が厳しくなりすぎること」を言うんやで。

【家内安全】かないあんぜん

家内安全

【意味】
家族に事故や病気がないこと。家族一同が息災であること。

四字熟語の博士
「家内安全」という四字熟語は、自分の家族全員が安全で、病気や事故に遭わないという状況を表すんだよ。
家族みんなが健康で無事なことを祈るときに使われる言葉なんだ。
助手ねこ
ええなぁ、それはつまり、「家族全員が元気で、何も悪いことがない」ってことやな。
家族みんなが健康で事故にもあわへん、そんな状況を願う言葉なんやな。
これは、「家族の安全と健康が一番大切や」って教えてくれる言葉やで。

【我武者羅】がむしゃら

我武者羅

【意味】
向こう見ずにひたすら突き進むこと。他のことを考えずひたすらあることに専念すること。また血気にはやること。「我武者」でも同意で、「我貧(がむさぼり)」から転化したもの。

四字熟語の博士
「我武者羅」という四字熟語は、一つの目標に向かって、全力で突き進むことを表すんだよ。
危険を顧みずに、まっすぐに目的に向かって進む、というイメージがあるんだ。
助手ねこ
なるほどな、それはつまり、「なんかに全力で向かう、周りのこと気にせず」ってことやな。
何があっても目的に向かってまっすぐ進むんやな。
これは、「目標に向かって思い切り進む大切さ」を教えてくれる言葉やで。

【画竜点睛】がりょうてんせい

画竜点睛

【意味】
物事を完成するために、最後に加える大切な仕上げのたとえ。また、物事の最も肝要なところのたとえ。文章や話などで肝心なところに手を入れて、全体をいっそう引き立てるたとえ。

四字熟語の博士
「画竜点睛」という四字熟語は、物事を完全に仕上げるための最後の重要な部分を指すんだよ。
龍の絵を描き、その最後に眼を入れることで龍が生き生きとした姿になる、というイメージから来ているんだ。
助手ねこ
そうなんや!つまり、「物事を仕上げる時の一番大切な部分」ってことやな。
龍の絵に最後に目を入れて、龍がほんまに生きてるみたいになるんやな。
これは、「物事を最後までキチンとやり遂げる大切さ」を教えてくれる言葉やで。

【夏炉冬扇】かろとうせん

夏炉冬扇

【意味】
時期が外れてしまったため、無用なもの、役に立たないものを示す。

四字熟語の博士
「夏炉冬扇」という四字熟語は、時期が違って使い物にならないものを表しているんだよ。
夏の暖炉や冬の扇風機のように、その時期では役立たないもの、という意味だ。
助手ねこ
なるほどな。それはつまり、「時期外れで使えへんもの」ってことやな。
暑い夏に暖炉や、寒い冬に扇風機を使うような、そんな感じやな。
これは、「使い物にならないもの」を表す言葉やで。

【感慨無量】かんがいむりょう

感慨無量

【意味】
はかりしれないほど身に染みて感じること。言葉にあらわすことのできないほどの感動。

四字熟語の博士
「感慨無量」は、感じることが深すぎて測ることができないほどの感情を表しているんだよ。
あまりにも深く感じてしまって、それを言葉にするのが難しい状況を指すんだ。
助手ねこ
なるほどな。それはつまり、「感じることが深すぎて、どんなに言葉を尽くしても足りへん」ってことやな。
感じたことが強すぎて、それを言葉に表すのが難しい状況やな。
これは、「心に深く感じる感情の強さ」を教えてくれる言葉やで。

【侃侃諤諤】かんかんがくがく

侃侃諤諤

【意味】
遠慮せず、正しいと思うことを主張して議論すること。また議論のさかんなことをいう。
ひるまず述べて盛んに議論をするさま。はばかることなく直言するさま。

四字熟語の博士
「侃侃諤諤」は、自分の意見をはばからずにはっきりと言うこと、または活発に議論する様子を表しているんだよ。
助手ねこ
ほんまやな。それはつまり、「自分の考えを遠慮せずにズバッと言う」または、「元気よく議論をする」ってことやな。
これは、「自分の意見を恐れずに言う勇気」や「議論を通じて考えを深める活力」を教えてくれる言葉やで。

【緩急自在】かんきゅうじざい

緩急自在

【意味】
速度などを遅くしたり速くしたりして、思うままに操ること。状況などに応じて緩めたり厳しくしたりして、思いのまま操作すること

四字熟語の博士
「緩急自在」は、状況によって厳しくしたり、柔らかくしたり、速くしたり遅くしたりと、自分で自由にコントロールする様子を指すんだよ。
助手ねこ
ふ〜ん、それはつまり、「状況によってしっかりとしたり、緩やかにしたり、速度を上げたり下げたり、自分の思うがままにする」ってことなんやな。
これは、「柔軟に対応する能力」を教えてくれる言葉やで。

【汗牛充棟】かんぎゅうじゅうとう

汗牛充棟

【意味】
蔵書がきわめて多いことの形容。転じて、多くの書籍。
物の多いたとえ。

四字熟語の博士
「汗牛充棟」とは、本がとてもたくさんあることを示す表現なんだよ。
これほど多くの本があると、棟を充たす程だというイメージがあるんだ。
助手ねこ
ほんまに?それはつまり、「本がたくさんあって、家の中がいっぱい」ってことやな。
これなら、「本好きの人の部屋はいつも本であふれてる」って感じやね。
すごい量の本があることを表してるんやな。

【頑固一徹】がんこいってつ

頑固一徹

【意味】
非常にかたくなで、一度決めたらあくまでも自分の考えや態度を変えようとしないさま。または、そういう性質。他人の意見を聞かず、自分の主張を押し通すこと。

四字熟語の博士
「頑固一徹」は、一度決めたことは絶対に変えない、他人の意見を聞かず、自分の考えを最後まで押し通すことを表すんだよ。
これはその人の性格を示す言葉でもあるんだ。
助手ねこ
なるほどな。それなら、「自分が決めたことは絶対やる、誰が何と言おうと関係ない」ってことやな。
他人のアドバイスも聞かず、自分の道を進むんやな。
これは、「自分の考えをしっかり持つことの大切さ」を教えてくれる言葉なんやで。

【眼光炯炯】がんこうけいけい

眼光炯炯

【意味】
目がきらきらと鋭く光るさま。物事のすべてを見抜いているような、人を圧倒する目のこと。

四字熟語の博士
「眼光炯炯」は、目が鋭く光っている様子を表す言葉だよ。
まるで光を放つように、その人の目がとても明るく輝いていることを示しているんだ。
助手ねこ
そうか、それはつまり、「目がピカピカと輝いて、とっても鋭い」ってことやな。
光が強く輝いているように、その人の目つきがすごく力強くて鋭いんやな。
これは、「目の輝きで意志の強さを示す」っていう意味があるんやで。

【眼高手低】がんこうしゅてい

眼高手低

【意味】
理想は高いが実力が及ばないこと。また、批評はできても実際に創り出す力のないこと。

四字熟語の博士
「眼高手低」という四字熟語は、自分の目は高く、美しいものを見分けることができるが、自分で作る能力は低い、という状況を表す言葉だよ。
つまり、理想は高いけれど、実力がそれに追いついていないという意味だね。
助手ねこ
それはつまり、「いいものはわかるけど、自分で作るとなるとなかなかうまくいかへん」ってことやな。
理想はすごく高いんやけど、それを実現する力がまだ足りへん状況のことを言うんやな。
これは、「自分の理想と実力のギャップを自覚する」っていう意味があるんやで。

【換骨奪胎】かんこつだったい

換骨奪胎

【意味】
古人の詩文をもとに独自の作品を作ること。他人の詩文、また表現や着想などに創意工夫を加えて自分のものとして作り出すこと。

四字熟語の博士
「換骨奪胎」という四字熟語は、古人の詩文やアイデアを基に、自分自身の独特な作品を創り出すことを示しているんだよ。
他人の作品やアイデアを借りて、その上に自分独自の創意工夫を加える、という意味も含まれているんだ。
助手ねこ
それは要するに、「人のいいアイデアをもとに、自分の新しい作品を作っていく」ってことやな。
他人のいい詩や考えを借りつつ、そこに自分の特別な工夫を足して、自分だけの作品にするんやな。
これは、「創造力と他人のアイデアをうまく組み合わせる大切さ」を教えてくれる言葉やな。

【冠婚葬祭】かんこんそうさい

元服・婚礼・葬式・祖先の祭礼の4つの重要な儀式のこと。


【感謝感激】かんしゃかんげき

感謝感激

【意味】
たいへん感謝し感激していることを戯れていった言葉。

四字熟語の博士
「感謝感激」という四字熟語は、本当にありがたい気持ちと感動があふれている状態を表しているんだよ。
人が極めて感謝し、感動していることを言葉にしたものだよ。
助手ねこ
それは、言い換えれば、「すごくありがたい!感動しきっている!」っていう意味やな。
ものすごく感謝して、感動が止まらへんっていう感じやな。
これは、「感謝の気持ちと感動が一杯あること」を表す楽しい言葉なんやな。

【感情移入】かんじょういにゅう

感情移入

【意味】
自分の感情を物語の登場人物や他人に同化させること。

四字熟語の博士
「感情移入」という四字熟語は、自分の感情や心を他の人、自然、芸術作品などに送り込んで、それと自分が一体になるように感じることを言うんだよ。
助手ねこ
ええな、つまり、「自分の気持ちを他の人や物に置き換えて感じる」ってことやな。
たとえば、映画を見てるときに、映画のキャラクターの気持ちになったり、歌を聴いて歌詞の気持ちを感じたりするんやな。
これは、「他者や物の感情を理解する」っていう大事なことを教えてくれる言葉なんやで。

【勧善懲悪】かんぜんちょうあく

勧善懲悪

【意味】
善良な人や善良な行いを奨励して、悪者や悪い行いを懲らしめること。

四字熟語の博士
「勧善懲悪」という四字熟語は、良い行いを勧め、そして悪い行いを罰することを言うんだよ。
助手ねこ
ほな、それは「ええことは勧めて、わるいことはおしおきする」ってことか。
ええことをしたら褒めて、わるいことしたらちゃんと反省させるんやな。
これは、「道徳心を育てる」っていう大事なことを教えてくれる言葉なんやで。

【完全燃焼】かんぜんねんしょう

完全燃焼

【意味】
最後まで全力を尽くすこと。持てる力の全てを出し切り努力して励むこと。
きれいに燃え尽きるさま。

四字熟語の博士
「完全燃焼」という四字熟語は、最後まで全ての力を出し切って努力することを表しているんだよ。
全ての力を使い切って、きれいに燃え尽きるさまをイメージしているんだ。
助手ねこ
ほな、それは「力の限り頑張る」ってことやな。
全部の力を使い切って、ぐっすり寝られるぐらいにがんばるんやな。
これは、「全力で頑張る大切さ」を教えてくれる言葉なんやで。

【完全無欠】かんぜんむけつ

完全無欠

【意味】
どこから見ても欠点や不足がまったくないこと。非の打ち所のないこと。

四字熟語の博士
「完全無欠」は、どの角度から見ても欠点や不足が一切ない、つまり完璧な状態を指す四字熟語だよ。
助手ねこ
そやな、それはつまり、「どこを見てもミスがない、すごく完璧な状態」ってことやな。
これは、「物事を完璧にこなす大切さ」を教えてくれる言葉やな。完璧、それが「完全無欠」なんやな。

【観測気球】かんそくききゅう

相手側の動きを探るためにわざと流す情報。


【官尊民卑】かんそんみんぴ

官尊民卑

【意味】
政府・官吏を尊く、民間・人民を卑しいとすること

四字熟語の博士
「官尊民卑」という四字熟語は、政府や役人、官営事業を重視し、一方で民間人や民間事業を見下すという考え方や風潮を表しているんだよ。
助手ねこ
なるほど、それはつまり「政府や役人をえらいと思って、普通の人や民間の仕事をちょっと軽視する」ってことやな。
公務員や政府の仕事を大切にしすぎて、民間の人々やその仕事を忘れちゃう風潮を言うんやな。
これは、「すべての人と仕事を大切にするべきだ」って教えてくれる言葉やで。

【歓天喜地】かんてんきち

歓天喜地

【意味】
大喜びすること。思わず小躍りするような大きな喜び。身の置き所がないほどのたいへんな喜びをいう。
天を仰いで喜び、地に向かって喜ぶこと。

四字熟語の博士
「歓天喜地」は、とても喜びを感じることを表しているんだよ。
大変な喜びがあふれ出る様子を描いているんだ。
助手ねこ
そやな、つまり、「めっちゃ嬉しくて飛び跳ねてる」ってことやな。
それは、サッカーでゴール決めたときのように、「わーい!」ってなる感じやな。
これは、「大喜びの表現」を教えてくれる言葉やで。

【艱難辛苦】かんなんしんく

艱難辛苦

【意味】

非常な困難にあって苦しみ悩むこと。つらい目にあって悩むこと。

四字熟語の博士
「艱難辛苦」という四字熟語は、とても困難な状況で、苦しんだり悩んだりすることを指すんだよ。
つらい状況を乗り越える様子を描いているんだ。
助手ねこ
なるほど、つまり、「ホンマに大変で、苦しい思いをしながら、悩みながらも頑張る」ってことやな。
難関やハードルが立ちはだかっても、そこを乗り越えようとする強さを示す言葉やな。
これは、「どんな大変なことでも頑張る姿勢」を教えてくれるんやで。

【顔面蒼白】がんめんそうはく

顔面蒼白

【意味】
精神的な面での動揺や困惑などから頭に血が上り、顔が真っ青になってしまうこと。

四字熟語の博士
「顔面蒼白」は、非常に恐怖を感じたり、けがをしたりした結果、顔色が青白くなる状態を指すんだよ。
その人が驚いたり、怖がったりする様子を表しているんだ。
助手ねこ
あぁ、そういうことか。それはつまり、「ビックリや恐怖で顔が青ざめる」ってことやな。
ホラー映画を見てビビッて、顔色がひっくり返るみたいな感じやな。
これは、「びっくりしたときや恐怖を感じたときの様子」を教えてくれる言葉なんやで。

【閑話休題】かんわきゅうだい

閑話休題

【意味】
それはさておき。ともかく。話が横道にそれたのを本筋に戻すときにいう語。主として文章中で用いる。

四字熟語の博士
「閑話休題」という四字熟語は、余計な話を止めて、本当に大切な話題に戻るときに使う言葉だよ。
それはつまり、「ところで、話を元に戻しましょう」みたいな感じなんだ。
助手ねこ
ええな、それはつまり、「むだ話はここまでにして、大切な話に戻ろう」って意味なんやな。
無駄な話をしていたら、「それはさておき」って感じで本題に戻るんやな。
これは、「大切な話に戻るときのフレーズ」やな。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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