著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

漢検5級の四字熟語一覧と意味付き【漢字検定】

漢検5級

「は行」漢検5級の四字熟語一覧

破顔一笑【はがんいっしょう】

にっこり笑うこと。


破鏡重円【はきょうじゅうえん】

別れた夫婦がまたいっしょになること。また、離ればなれになっていた夫婦が再会すること。


博覧強記【はくらんきょうき】

広く物事を見知って、よく覚えていること。


博学多才【はくがくたさい】

知識が豊かで、多くの分野の才能に恵まれていること。


博聞強記【はくぶんきょうき】

広く物事を聞き知って、それらをよく記憶していること。


白面書生【はくめんのしょせい】

年少で未熟なこと。


博文約礼【はくぶんやくれい】

広く文献に目を通して学問を修め、礼をもって学んだことをしめくくり実践すること。


白板天子【はくはんのてんし】

晋が南渡して東晋となり、天子がその象徴である国璽なく即位したことから、北人が東晋の天子を呼んだもの。


白馬非馬【はくばひば】

こじつけや詭弁をいう。


百代過客【はくたいのかかく】

永遠に止まることのない旅人。歳月が過ぎ去って帰らないことを旅人にたとえた言葉。


白水真人【はくすいしんじん】

中国の貨幣、銭の異称。
中国後漢王朝の興起を予言したことば。また、銭のこと。


白日青天【はくじつせいてん】

晴れわたった青空と日の光で快晴という意味から転じて、心にやましいことがまったくないことのたとえ。また、はっきりしていること。無実が明らかになること。


白眼青眼【はくがんせいがん】

相手によって冷淡になったり、歓迎したりすること。


白衣三公【はくいさんこう】

無位無官の人が出世して、高い位につくこと。


幕天席地【ばくてんせきち】

小さいことにこだわらないこと。また、志の大きいこと。


馬氏五常【ばしごじょう】

多くの中で一番すぐれているもののこと。


馬耳東風【ばじとうふう】

人の意見や批評を心に留めず、聞き流すこと。
また、何を言っても反応がないこと。


馬歯徒増【ばしとぞう】

無駄に歳をとること。


発人深省【はつじんしんせい】

人を啓発して、物事を深く考えるようにさせること。


白黒分明【はっこくぶんめい】

よいものと悪いものとの区分がはっきりしていること。


八方美人【はっぽうびじん】

どの点からみても欠点のない美人。誰に対しても如才なくふるまう人。(如才ないとは、てぬかりがない・気がきく・愛想がいいという意味)


半知半解【はんちはんかい】

自分のものになっていない、なまはんかな知識や理解のこと。一つの事を知っていても半分しか理解していないという意味。半可通。


反間苦肉【はんかんくにく】

敵同士の仲を裂き、敵をあざむくこと。


班田収授【はんでんしゅうじゅ】

大化改新の土地制度。


半死半生【はんしはんしょう】

ほとんど死にかかっていること。今にも死にそうで、やっと生きている状態。


反面教師【はんめんきょうし】

悪い面の見本で、それを見るとそうなってはいけないと教えられる人や事例のこと。それを見ることで、反省や戒めの材料となるような人や物事。その言行が、そうしてはいけないという反対の面から、人を教育するのに役立つのでいう。


半信半疑【はんしんはんぎ】

半分は信じ、半分はうたがうこと。
うそか本当か決めかねて迷うようす。


美意延年【びいえんねん】

なんの心配事もなく気分が楽しければ、長生きできるということ。


飛花落葉【ひからくよう】

絶えず移り変わるこの世の、無常なことのたとえ。春に咲く花も風に吹かれて散り、青葉もやがて枯れ落ちる意から。


飛耳長目【ひじちょうもく】

物事の観察に鋭敏で、見聞が広く精通していること。観察力や情報の収集力があり、物事に通じていることの形容。


肥肉厚酒【ひにくこうしゅ】

肥えてうまい肉とうまい酒。贅沢な酒宴。


百家争鳴【ひゃっかそうめい】

さまざまな立場の人が自由に議論をすること。


百下百全【ひゃっかひゃくぜん】

百のうち一つもかけることなく完全であること。


百二山河【ひゃくにのさんが】

非常に堅固で大事な場所。


百戦百勝【ひゃくせんひゃくしょう】

戦ってすべて勝つこと。


百川帰海【ひゃくせんきかい】

多くの散らばっているものが一か所に集中するたとえ。また、衆人の考えが一点に集まることのたとえ。


百年河清【ひゃくねんかせい】

黄河の水が澄むのを長いこと待っている意から、まったく当てにならないことをいつまでも待つことのたとえ。


百発百中【ひゃっぱつひゃくちゅう】

①放った矢や弾丸がすべて命中すること。
②計画や予想がすべて思い通りになること。


百人百様【ひゃくにんひゃくよう】

人は、めいめいがそれぞれ違った考え方ややり方をするということ。百人いれば、百種類のありさま・すがた・かたちがあるという意。


表裏一体【ひょうりいったい】

二つのものの関係が、表と裏のように密接で切り離せないこと。


氷炭相愛【ひょうたんそうあい】

世の中にありえないことのたとえ。また、友人どうしが互いに戒めあうたとえ。


貧者一灯【ひんじゃのいっとう】

まごころの貴いことのたとえ。貧しい者からのわずかばかりの寄進のこと。真心がこもり、富める者の豪勢に勝るという意味。


品行方正【ひんこうほうせい】

心や行いが正しく立派なさま。


武運長久【ぶうんちょうきゅう】

戦場での幸運が長く続くこと。または、出征した兵がいつまでも無事なこと。


不易流行【ふえきりゅうこう】

いつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも、新しく変化を重ねているものをも取り入れていくこと。また、新味を求めて変化を重ねていく流行性こそが不易の本質であること。


不解衣帯【ふかいいたい】

あることに不眠不休で専念すること。衣服を着替えることもしないで仕事に熱中すること。


福徳円満【ふくとくえんまん】

幸福や財産に恵まれ、満ち足りているさま。


不言不語【ふげんふご】

口に出して何も言わず、黙っていること。


不言実行【ふげんじっこう】

あれこれ言わず黙って、しなければならないことを行うこと。


富国強兵【ふこくきょうへい】

国の経済力を高め、軍事力を増強すること。国を冨まし兵を強くするという意味。


父子相伝【ふしそうでん】

学術や技芸などの奥義を父からわが子だけに伝えること。


無事息災【ぶじそくさい】

病気や災難や、心配事もなく平穏に暮らしていること。


不断節季【ふだんせっき】

一日一日を節季のつもりで、借金をしないでまじめな商売をしていれば、決算期になっても困ることはないということ。


不知案内【ふちあんない】

知識や心得がなく、物事の事情やようすがよくわからないこと。


仏足石歌【ぶっそくせきか】

仏足石の歌碑にきざまれた和歌の形式で、三十一音の短歌の末尾にさらに七音加えた形。


不得要領【ふとくようりょう】

話の要点がはっきりせず、何を言いたいのかよくわからないこと。


不買美田【ふばいびでん】

子孫を甘やかし安楽な生活をさせるような財産を残さないこと。


不老不死【ふろうふし】

いつまでも年をとらず、死なないこと。


文章絶唱【ぶんしょうのぜっしょう】

きわめてすぐれた文章、詩歌のこと。


文従字順【ぶんじゅうじじゅう】

文章の筋がとおっていて、表現もよどみなくわかりやすいこと。


分合集散【ぶんごうしゅうさん】

離れたり集まったりすること。また、協力したり反目したりすること。


文芸復興【ぶんげいふっこう】

十四世紀末から十六世紀初めにかけてイタリアを中心として全ヨーロッパにひろがった、ギリシャ・ローマ・の古典文化を手本とする学術上・芸術上の革新運動のこと。ルネサンス。この結果、神中心の文化から、人間中心の近代文化を形成するにいたった。


文明開化【ぶんめいかいか】

人間の知恵、知識が進んで、世の中が進歩し開けること。特に明治初期の思想・文化・制度の近代化、西洋化した現象。


文武両道【ぶんぶりょうどう】

学芸と武道の意。また、その両方にすぐれていること。


平身低頭【へいしんていとう】

ひれ伏して頭を下げ、恐れ入ること。ひたすら謝ること。ぺこぺこすること。


米塩博弁【べいえんはくべん】

詳細にわたって議論し、話し合うこと。また、くどくどと話すこと。


別有天地【べつゆうてんち】

俗世間を離れた理想的な別天地があるということ。


変態百出【へんたいひゃくしゅつ】

形をいろいろと変え、また姿も変えること。


変法自強【へんぽうじきょう】

法律や制度を改革して自国を強くすること。


暮雲春樹【ぼうんしゅんじゅ】

遠くの友を切になつかしむ情。


望聞問切【ぼうぶんもんせつ】

医者の診察で重要な四つの方法。


望文生義【ぼうぶんせいぎ】

文字の意味をあまり考えず、見当で勝手に解釈すること。


豊年満作【ほうねんまんさく】

農作物が豊かにみのり、収穫の多いこと。また、その年。


暴言多罪【ぼうげんたざい】

手紙などで言い過ぎたこと、失礼なことをわびる語。


放言高論【ほうげんこうろん】

言いたい放題に自由に言論すること。


忘恩負義【ぼうおんふぎ】

恩を忘れ義理にそむくこと。


報本反始【ほうほんはんし】

天地や祖先などの恩に報いること。


暴飲暴食【ぼういんぼうしょく】

度を過ごして飲食すること。むやみに飲んだり食べたりすること。


北窓三友【ほくそうのさんゆう】

琴と詩と酒のこと。


本来面目【ほんらいのめんもく】

人の手を加えないありのままの本性のこと。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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