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出典:後漢書(ごかんじょ)の四字熟語一覧

『後漢書』

出典:wiki(後漢書)

『後漢書』は、中国の後漢時代を記述した歴史書で、二十四史の一部として位置づけられています。全120巻で構成され、本紀10巻、列伝80巻、志30巻という形にまとめられています。

この作品は南朝宋の范曄が本紀と列伝を執筆し、後に西晋の司馬彪が書いた『続漢書』の志部分が追加されることで完成しました。范曄は学問に秀でた家系に生まれ、若いころから経書や史書に精通していました。その経歴から、彼自身の見解や評価を交えながら『後漢書』を執筆したとされています。

一方、後漢の歴史をまとめる取り組み自体は、後漢時代に始まり、『東観漢記』として編纂されました。

しかし、この『東観漢記』は多くの人々の手が加わったため、一貫性に欠ける部分もあったとされています。これを改善すべく、個人や少数のグループが手掛ける『後漢書』の執筆が行われました。このプロジェクトには、呉の薛瑩や東晋の袁山松なども関与しました。

現在の『後漢書』の形になったのは、南朝梁の劉昭が范曄の作品に司馬彪の志部分を追加し、全体に注釈を付けた結果です。その後、唐代に入って章懐太子李賢が新たな注釈を付けるなど、多くの学者がこの歴史書を研究し続けました。

『後漢書』 南宋の紹興年間の版本。李賢注。

出典:wiki(『後漢書』南宋の紹興年間の版本。李賢注。)

現代でも、『後漢書』の内容や評価には様々な意見が存在します。特に曹操に関する評価は、時代や研究者によって異なる見解が存在するなど、その解釈には大きな幅があります。

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