ビジネスで使える四字熟語を100選選びました。
使用頻度や意味の理解度という観点から、あまり使用されないもの、意味が難解なものは省き、なるべくよく使用され、意味の伝わりやすいものを選んでいます。
この記事から、あなたを変えるかもしれない言葉がひとつでも見つかれば、筆者としてそれに勝る幸せはありません。
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目次
【心構えを創る】仕事・ビジネスの四字熟語
陰徳陽報(いんとくようほう)
人知れず良い行いをする者には、必ずはっきりとしたよい報いがあるということ。
格物致知(かくぶつちち)
事物の道理を追究し、それを理解して、知識や学問を深め得ること。
刮目相待(かつもくそうたい)
人や物事の成長や進歩を待ち望むこと。また、今までとは違った目で相手を見ること。「刮目」は、目を見開いてよく見ること。「相待」は、相手を待ちかまえること。目を見開いてよく見ながら待ちかまえるという意から。「刮目して相待つ」とも読む。
君子豹変(くんしひょうへん)
考えや態度を変えること。
言行一致(げんこういっち)
言葉に出したことと、その行動が同じであること。
剛毅木訥(ごうきぼくとつ)
意思が強く、飾り気がなく無口なこと。また、そのさま。
虎視眈眈(こしたんたん)
すきがあればつけこもうと、じっと機会をねらうこと。
修身斉家(しゅうしんせいか)
自身の身を修め行いを正し円満な家庭を築くこと。
出処進退(しゅっしょしんたい)
その職にとどまっていることと、辞めて退くこと。身のふり方や、身の処し方のこと。
積極一貫(せきぎょくいっかん)
どんなときであっても、明るく、元気に、朗らかに生きようとする、強い心の持ちよう。
先義後利(せんぎこうり)
まず道理を第一に考えて、利益を二の次にすること。「義」は道理にかなったこと。「利」は利益という意味。
大道不器(たいどうふき)
聖人のふみ行う大いなる道はごく限られたものしか盛ることのできない器とは違い、広く普遍的な作用を発揮できるものであるということ。
知行合一(ちごうごういつ)
知識と行為は一体であるということ。本当の知は実践を伴わなければならないということ。
天衣無縫(てんいむほう)
詩や文章などに、技巧のあとが見えず自然であって、しかも完全無欠で美しいこと。
また、人柄が無邪気で、何の飾りもないこと。
日進月歩(にっしんげっぽ)
とどまることなく急速に進歩、発展すること。
日に、月に進歩する意味から、休みなく目に見えて進歩すること。
知者不言(ちしゃふげん)
物事をほんとうに知っているものは言わないものだ。真に知るものはあえて言葉で説明しようとはしないものだ。
大巧若拙(たいこうじゃくせつ)
このうえなく巧みなものは一見稚拙にみえる。本当に技量のあるものはかえって不器用に見える。
【志を貫く】仕事・ビジネスの四字熟語
玩物喪志(がんぶつそうし)
無用なものに熱中して、本業がおろそかになること。「玩」はもてあそぶ、むさぼる意。「喪志」は志を失う意。遊びや趣味などに心を奪われ、これをもてあそんでばかりいると、本来の志を失ってしまうということ。「物を玩べば志を喪う」とも読む。
気宇壮大(きうそうだい)
心構えや発想などが並はずれて大きく立派なこと。心意気、度量や発想などが人並みはずれて大きいさま。物事に対する心がまえが大きく立派なこと。
驚天動地(きょうてんどうち)
世間を非常に驚かせること。
聞いた人たちをひどく驚かせるような出来事や事件の形容。
金科玉条(きんかぎょくじょう)
絶対的なよりどころとなる教訓や信条。
志操堅固(しそうけんご)
志や考え・主義などを堅く守り、何があっても変えないさま。
初志貫徹(しょしかんてつ)
初めに心に決めた志を最後まで貫き通すこと。
青雲之志(せいうんのこころざし)
徳をみがいて立派な人物になろうとする志。また、立身出世しようとする功名心。
大義名分(たいぎめいぶん)
ある行動の正当な根拠、理由づけ、建前。やましくない口実のこと。
天下無双(てんかむそう)
天下に並ぶものがいないほど、すぐれていること。
また、天下に並ぶものがいないほど、すぐれた人のこと。
独立自尊(どくりつじそん)
人に頼らずに何事も自分の力だけで行い、自らの人格の尊厳を保つこと。
難攻不落(なんこうふらく)
攻めることが困難で、なかなか陥落しないこと。転じて、こちらがいくら働きかけても、相手がなかなか自分の要望を受け入れてくれないこと。
忍終不悔(にんじゅうふげ)
たとえこの身を苦行に投じようとも、必ずや耐えて見せ、悔いないように精進しようという修行者の決意をあらわす言葉。
寧静致遠(ねいせいちえん)
誠実でコツコツした努力を続けないと、遠くにある目的に到達することはできない、という意味。三国志の時代、諸葛孔明が我が子に書き残した言葉。
百年大計(ひゃくねんのたいけい)
長い将来を考えての大きな計画ごと。「百年の計」とも言う。
【大勝負に勝つ】仕事・ビジネスの四字熟語
一意専心(いちいせんしん)
ひたすらひとつのことに、心を向けて集中すること。他に心を向けずにそのことのみを考えること。
一目瞭然(いちもくりょうぜん)
ちょっと見ただけで、はっきりと明らかなこと。
一気呵成(いっきかせい)
文章や仕事を一気に完成させること。滞ることなく流暢に文章が書かれているさま。
また、物事を中断せずに、ひと息に大急ぎで仕上げること。
威風堂堂(いふうどうどう)
威厳に満ち溢れてりっぱなこと。気勢が大いに盛んなこと。
迂直之計(うちょくのけい)
迂回することで敵を油断させて、その隙に敵に先んじて到着する戦法。
栄枯盛衰(えいこせいすい)
栄えたり衰えたりすること。繁栄したものもやがて衰退する人の世のはかなさを指す。
合従連衡(がっしょうれんこう)
その時の利害に従って、結びついたり離れたりすること。また、その時勢を察して、巧みにはかりごとをめぐらす政策、特に外交政策のこと。もとは中国戦国時代、蘇秦そしんの合従策と張儀の連衡策のことをいう。「従」は縦の意。「合従」は南北に連なった趙魏韓燕斉楚の六国が、縦の連合をして強国秦に対抗する策で、蘇秦が提唱した。「衡」は横の意。「連衡」はこの六か国が秦とおのおの横に同盟を結んで、国を維持しようとした策で、張儀の政策。「従」は「縦」とも書く。
乾坤一擲(けんこんいってき)
運命を賭けて、いちかばちかの大勝負をすること。
千載一遇(せんざいいちぐう)
滅多に訪れそうもないよい機会。二度と来ないかもしれないほど恵まれた状態。「載」は「年」に同じ。「一遇」は一度出会う。「遇」は思いがけず出くわす。千年に一度偶然訪れるくらいの機会という意味。
草莽崛起(そうもうくっき)
身分を問わず、在野(ざいや)の志ある者たちが、新しい時代を築くために立ち上がること。江戸時代末期、長州藩(今の山口県)の革命家・教育者の吉田松陰が言った言葉。
太盛難守(たいせいなんしゅ)
あまり盛んになった者はその勢いを守るのが難しいということ。強みがあるゆえに、それが過信になって弱みになることもあると警告する。中国古典の「墨子」に出てくる言葉。
大胆不敵(だいたんふてき)
度胸がすわっていて、まったく恐れないこと。また、そのさま。「大胆」は度胸があって物事に気後れしないさま。「不敵」は恐れを知らず敵を敵とも思わない意。
他力本願(たりきほんがん)
自分の力でなく、他人の力によって望みをかなえようとすること。「本願」は仏が修行しているときに立てた誓い。本来は阿弥陀如来の本願によって極楽往生を得ること。
伝家宝刀(でんかのほうとう)
いざという時以外にはめったに使わない、とっておきの物や手段。代々家宝として伝わっている名刀。
徒手空拳(としゅくうけん)
手に何も武器や道具を持っていないこと。転じて、物事を始めるとき地位や資金などが何もなく、身一つであること。
【挫折から再起する】仕事・ビジネスの四字熟語
意気軒昂(いきけんこう)
元気いっぱい、大いに気持ちが高揚しているさま。元気で気力に満ちているさま。意気込みがさかんで、誇らしげで自信に満ちあふれているようす。威勢よく奮(ふる)い立つ。「意気軒昂として主張する」「意気軒昂たる姿」のように表現する。
改過自新(かいかじしん)
自分の過ちを改めて、気分を新たにすること。自らを省み、そして進歩向上すること。
臥薪嘗胆(がしんしょうたん)
目的を達成するために機会を待ち、苦労を耐え忍ぶこと。
捲土重来(けんどちょうらい)
一度敗れた者が、再び勢いを取り戻して巻き返すこと。
死而後已(ししてのちやむ)
死んで初めて終わりになるので、命あるうちには努力をやめるべきではないことをいう。中国古典「論語」に出てくる言葉。
熟慮断行(じゅくりょだんこう)
十分に考えた上で、思い切って実行するということ。
千軍万馬(せんぐんばんば)
多くの兵士と多くの軍馬。大軍。非常に大きな軍隊。また、その勢いが強いことの形容。
数多くの戦いを経験していること。転じて、豊富な社会経験があること。
多くの苦労を重ねたしたたかな老練の人を形容する。
大器晩成(たいきばんせい)
偉大な人物は、大成するまでに時間がかかること。大きな器は、作り上げるのに長い時間がかかるということ。スケールの大きな人は、若い頃はあまり目立たないけど、ある程度年をとっていくと、本来の力が発揮されて、最後には大物になるということをいう。
泰山北斗(たいざんほくと)
泰山と北斗星のこと。その道で大家として仰ぎ尊ばれる人。また、学問・芸術などある分野の権威・第一人者のたとえ。
抜山蓋世(ばつざんがいせい)
山を引き抜くほどの強大な力と、世を覆いつくすほどの気力があること。圧倒するほどの威勢がきわめて盛んなさま。
不撓不屈(ふとうふくつ)
どんな苦労や困難にもくじけないさま。
面目躍如(めんもくやくじょ)
世間の評価に値する活躍をしていて、生き生きとしているさま。また、名声・世間体などがよりよくなるさま。
臨機応変(りんきおうへん)
ものごとを、その時その場の状況に合わせて、適切に処理すること。状況に応じた行動をとること。
老驥伏櫪(ろうきふくれき)
人が年老いてもなお大きな志をいだくことのたとえ。
老馬之智(ろうばのち)
長い経験を積んで得たすぐれた知恵や知識。
【仕事術・管理術の達人になる】仕事・ビジネスの四字熟語
一諾千金(いちだくせんきん)
一度承諾したら、その約束は千金の重みがあるということ。約束は守らなければならないというたとえ。
一目十行(いちもくじゅうぎょう)
書物などを速く読む力がすぐれていることのたとえ。一目見ただけで、すぐに十行分を読むことができる意から。
一刻千金(いっこくせんきん)
わずかな時間が千金にも値するという意味。とても価値のある、貴重な時間。
一刀両断(いっとうりょうだん)
一太刀(ひとたち)で真っ二つに断ち切ること。即ち、物事をすばやく、はっきりと解決することを形容する。
断固たる態度で物事を処理することの例え。
画竜点睛(がりょうてんせい)
物事を完成するために、最後に加える大切な仕上げのたとえ。また、物事の最も肝要なところのたとえ。文章や話などで肝心なところに手を入れて、全体をいっそう引き立てるたとえ。
刻苦勉励(こっくべんれい)
大変な苦労をして、勉学などにつとめはげむこと。
斎戒沐浴(さいかいもくよく)
神仏に祈ったり、神聖な仕事をする前に、飲食や行動を慎んで、水を浴びて心身を清めること。
酒池肉林(しゅちにくりん)
ぜいたくの限りを尽くした盛大な宴会のこと。
また、みだらな宴会のたとえ。
人心収攬(じんしんしゅうらん)
多くの人の気持ちをうまくつかんでまとめること。また、人々の信頼を得ること。
前人未踏(ぜんじんみとう)
過去にだれも到達したり足を踏み入れたりしていないこと。いままでだれも成し遂げたことがないということ。「前人」は今までの人、先人。「未踏」はだれもその場所に踏み込んでいないということ。「未踏」は「未到」とも書き、この場合はだれもたどり着いていない地点。
昼耕夜誦(ちゅうこうやしょう)
貧乏な生活のなかで勉学に励むこと。
沈思黙考(ちんしもっこう)
沈黙して深く考えること。
天下一品(てんかいっぴん)
この世で比べるものがないほどの、すぐれた品のこと。
また、そのさま。
吐哺握髪(とほあくはつ)
すぐれた人材を求めるのに熱心なこと。
抜本塞源(ばっぽんそくげん)
災いの原因を取り除くこと。
兵貴神速(へいきしんそく)
戦争においては兵は拙速を貴ぶ。ビジネスでも拙速が好まれることがある。拙速とは、つたないけれども速い、という意味。時間をかけて完璧な仕事をするよりは、多少粗くてもスピード第一で仕事をしてほしいときに使う言葉。
【人を育てる】仕事・ビジネスの四字熟語
一罰百戒(いちばつひゃっかい)
一人の人の過失を罰することによって、関係するその他の人々の同じような罪や過失をあらかじめ戒めようとすること。
一騎当千(いっきとうせん)
並はずれた能力や経験を持つ人材。一人で千人の敵と戦うほど強いという意。
教学相長(きょうがくそうちょう)
教育とは生徒だけでなく先生の側も成長の機会であるということ。共に刺激しあい、共に進歩する関係にあること。中国古典「礼記」に出てくる言葉。
虚心坦懐(きょしんたんかい)
心に何のわだかまりもなくさっぱりして穏やかな様子。
「坦」は平らか。「坦懐」は、広く平らかな心。
君子三畏(くんしのさんい)
天命・徳の高い人・聖人の言葉という君子がおそれ慎むべき三つのこと。
七歩之才(しちほのさい)
すぐれた詩文をすばやく作る才能。「七歩」は七歩歩くこと。
中国三国時代、魏の曹丕・曹植の兄弟はともに詩才に恵まれていた。父曹操の死後、即位して文帝となった曹丕は弟の才能をねたんで迫害し、あるとき曹植に「七歩歩く間に詩を一首作れ。できなければ殺す」と言った。これを聞いた曹植は「私は豆で、あなたは豆殻。豆と豆殻は同じ根から生まれたのに、豆殻は火となって釜の中の豆を煮て苦しめる。兄弟なのにどうして苦しめるのですか。」という詩を作った。これを見た曹丕は深く恥じたという故事から。
芝蘭之化(しらんのか)
よい友人と交際することによって受けるよい感化。
信賞必罰(しんしょうひつばつ)
褒めるべき功績のある者は必ず褒めて褒美を与え、罪を犯した者は必ず罰すること。賞罰を正しく行うこと。
人心一新(じんしんいっしん)
人々の気持ちをすっかり新しくすること。
成事不説(せいじふせつ)
「成事は説かず、遂事は諌めず、既往は咎めず」(起こってしまったことは言うまい、してしまったことは忠告すまい、過ぎた事は咎めまいという意味)。弟子の
清濁併呑(せいだくへいどん)
度量の広いこと、包容力の大きいこと。度量が広く包容力の大きいたとえ。善も悪も分け隔てなく受け入れること。
賢人と愚人、どちらも差別しないで受け入れてしまう、度量の大きい人物を評するときに用いる。
切磋琢磨(せっさたくま)
学問・道徳に、励みに励むこと。また、仲間同士互いに励まし合って向上すること。
楚材晋用(そざいしんよう)
ある部所の人材をほかの部所でうまく重用すること。また、自国の人材が他の国に登用され流出すること。
大同団結(だいどうだんけつ)
いくつかの団体・政党などが、共通の目的に向かって、小さな意見の違いを越えて一つにまとまること。
多士済済(たしさいさい)
すぐれた人物が数多くいること。また、そのさま。
適材適所(てきざいてきしょ)
能力に適した地位や任務につけること。
【骨太に経営する】仕事・ビジネスの四字熟語
感謝感激(かんしゃかんげき)
たいへん感謝し感激していることを戯れていった言葉。
利益教育(りえききょういく)
利益の大切さや必要性を経営陣を社員もパートアルバイトもしっかり理解するよう分かりやすく教える事。
教育制度(きょういくせいど)
企業は人なりというが、人材育成は費用と時間の予算化から始まる。次いで、体系的な人材育成が進められるような教育体系を作り上げる事が基本。
経営計画(けいえいけいかく)
一般的には経営の計画だから「経営計画」。でも会社の計画だけでなく、社長や社員の生きざまや人生計画をも考慮した骨太な計画をつくってほしい。
顧客創造(こきゃくそうぞう)
「事業とは顧客創造活動なり」という言葉は有名な学者・ドラッカー教授が昭和29年から言い続けてきた言葉。今もって「顧客創造」の大切さはどれだけ強調しようとも、強調のし過ぎということはないだろう。
熱海会談(あたみかいだん)
昭和39年7月熱海ニューフジヤホテルで開かれた松下電器販売店・代理店社長と松下本社役員(総勢270名)が集まっての伝説の会議のこと。
一心太助(いっしんたすけ)
一心太郎は、小説や時代劇に登場する架空の人物。威勢のいい魚屋で義理人情に厚く、江戸っ子の典型として描かれる事が多い。三代将軍徳川家光の時代に、大久保彦左衛門のもとで活躍したとされる。