出典：wiki（論語 衛霊公）
『論語』は、儒教の経典の一つで、孔子とその弟子たちの言葉や行動を記録した書物です。
孔子の死後、弟子たちは彼の教えや言葉を集めて整理し、この書を成立させました。
出典：wiki（孔子）
内容としては、日常生活に即した実践的な道徳や倫理、社会的な秩序、人間関係、教育の重要性などのテーマが扱われており、これにより儒教の基本的な思想が示されています。
簡潔な文体で書かれているため、広く一般市民から学者まで、多くの人々に読まれてきました。
『論語』という名称は、漢代に確立されました。
この名前は、孔子や弟子たちの言葉を議論しながら記録したという意味が含まれています。
成立過程に関しては諸説ありますが、孔子の弟子たちが伝えた言行録が数系統存在し、これが孟子の時代に編集されて『古論語』が形成されたとされます。
この『古論語』が基になり、漢代に現在の『論語』へと整理されたと考えられています。
特に、朱熹（朱子）による注釈書『論語集註』の影響を受けて、科挙の試験範囲にも含まれるようになり、儒教の中でも最重要の経典と認識されるようになりました。
日本へは、百済の王仁によって紹介され、多くの注釈書が書かれてきました。
この『論語』を通じて、中国の古代の思想や文化、社会を深く理解することができると言えます
