著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

【四字熟語1000選】よく使う有名な四字熟語(意味付き)

四字熟語

「こ」で始まるよく使う有名な四字熟語と意味

【高位高官】こういこうかん

高位高官

【意味】
高い地位や役職。また、その地位や役職についている人。

四字熟語の博士
「高位高官」という四字熟語は、立場が高く、社会的な地位が高い人々を指すんだよ。
貴族や高い役職についている役人のことを指しているんだ。
助手ねこ
それは要するに、「すごい地位にいるお偉いさん」のことを言うんやな。
たとえば、王様や大臣、つまりはすごく上の立場にいる人たちのことやな。
みんなが見上げてしまうほど高い地位にいる人々を表してるんやで。

【行雲流水】こううんりゅうすい

行雲流水

【意味】
空を行く雲、流れる水のように、自然にまかせて行動すること。

四字熟語の博士
「行雲流水」という四字熟語は、雲が空を流れ、水が自然と流れるように、何事にも固執せず、自然の流れに身を任せるという意味があるんだよ。
物事を淡々と受け入れ、そのまま進むことを表しているんだ。
助手ねこ
そうかいな、それは、「なんも気にせずに、流れるままに生きる」ってことやんか。
雲が空を飛んで行くように、水が川を流れるように、自分もその流れに乗って行動すればいいんやな。
これは、「何事にも動じず、自然体でいる大切さ」を教えてくれるんやな。

【豪華絢爛】ごうかけんらん

豪華絢爛

【意味】
ぜいたくで華やかで、きらびやかで美しいさま。

四字熟語の博士
「豪華絢爛」というのは、ものすごく豪華で、色とりどりで、光り輝くように美しい様子を表現する四字熟語なんだよ。
たくさんの色と光で華やかに輝いているという感じがするんだ。
助手ねこ
ほんまにきらきらしてる言葉やな。
「すごく豪華で、色んな色できらきら輝いてる、すごく綺麗な状況」ってことやんな。
まるで大きな花火やネオン街のような、眼を見張るほどのきれいさを表してるんやな。

【傲岸不遜】ごうがんふそん

傲岸不遜

【意味】
おごり高ぶっていばるさま。思い上がって人に従わないさま。

四字熟語の博士
「傲岸不遜」という四字熟語は、自分が他人以上だと思い上がり、他人に従うことを拒否する態度を表しているんだよ。
自己中心的で高慢な行動を描写しているんだ。
助手ねこ
なるほどな、それは「思い上がって、他人を見下してばかりいる」ってことやな。
他人の意見なんて聞かへんし、自分だけが正しいと思い込んでるんやな。
これは「誰よりも自分が一番と思い上がらない大切さ」を教えてくれる言葉やで。

【厚顔無恥】こうがんむち

厚顔無恥

【意味】
ずうずうしくて恥知らずなさま。他人のことを一切考えずに、自分の思い通りに行動することや態度のこと。

四字熟語の博士
「厚顔無恥」という四字熟語は、他人のことを考えずに自分だけのために行動する、という厚かましくも恥知らずな行動を表すんだよ。
助手ねこ
ほんなら、「他人の迷惑お構いなしに、自分だけよくなろうって行動する」ってことか。
恥ずかしくもないんやな、それ。
これは「他人のことも考えなあかんよ」って教えてくれる四字熟語やな。

【剛毅果断】ごうきかだん

剛毅果断

【意味】
かたい意志をもって、思い切った決断ができること。

四字熟語の博士
「剛毅果断」という四字熟語はね、自分の意志が強くて、物事を決断力を持って進めることを表しているんだよ。
思い切って行動に移す、という意味も含まれているんだ。
助手ねこ
そっかー。「自分の思いが強くて、迷わずに思いっきり行動する」ってことやな。
どんなに難しいことでも、自分の意志で思い切ってやる、これは、「迷わず行動する大切さ」を伝えてる言葉やんな。


【綱紀粛正】こうきしゅくせい

綱紀粛正

【意味】
国や自治体の規律を整える事。また、政治家や役人の態度を正す事。

四字熟語の博士
「綱紀粛清」は、国の法律や規則をしっかりと守るために、それらを引き締めて、不正行為を厳しく取り締まることを指すんだ。
また、一般的な規則に対しても同じように、きちんと適用して、不正行為を無くす意味も含まれているんだよ。
助手ねこ
ええなあ。それなら、「ルールをちゃんと守って、ズルをしないようにみんなをしっかり見ている」ってことやな。
国のルールでも、学校のルールでも、家のルールでも、どこでも使える言葉やな。
これは、「みんながルールを守る大切さ」を教えてくれる言葉やで。

【剛毅木訥】ごうきぼくとつ

剛毅木訥

【意味】
意思が強く、飾り気がなく無口なこと。また、そのさま。

四字熟語の博士
「剛毅木訥」は、自分の意志が非常に強くて、装いや飾り気がなく、あまり多くを話さない人の特性を表すんだよ。
これは、そのような人の様子を端的に表現している四字熟語だ。
助手ねこ
つまり、この言葉は、「強い意志を持ってて、無駄なことは言わず、シンプルに生きる人」を表してるんやな。
余計なこと言わず、自分の考えをしっかりと持って行動する人のことを言うんやな。
これは、「自分の考えを大切に、無駄なことをせずに生きる人の強さ」を表してるんやで。

【恒久不変】こうきゅうふへん

恒久不変

【意味】
いつまでも変わらないこと。

四字熟語の博士
「恒久不変」という四字熟語は、時間が経つにも関わらず全く変わらないことを意味しているんだ。
それは物事や状況、心の持ち方などが、変化の影響を受けずに常にそのままの状態を保つ、という意味だよ。
助手ねこ
ええな、それは「ずっと、ずっと、変わらへん」ってことやな。
時間がどんだけ経っても、全く変わらんままやてんな。
これは、「ずっと変わらん心の強さ」を表してる言葉やな。

【高潔無比】こうけつむひ

高潔無比

【意味】
比べるものがないほど、気高く清らかで汚れのないこと。

四字熟語の博士
「高潔無比」という四字熟語は、他に比べるものがないほど、本当に高貴で美しく清いことを表すんだよ。
汚れ一つない、まっすぐな心や行動のことを指しているんだ。
助手ねこ
なるほどな。つまり、「誰と比べても、すごく美しい心を持ってる」ってことやな。
心の中がピカピカで、どこを見てもきれいなんやな。
これは、「心がきれいであることのすばらしさ」を伝える言葉なんやで。

【巧言令色】こうげんれいしょく

巧言令色

【意味】
口先や顔つきだけで愛想よくして、人に媚びへつらうこと。

四字熟語の博士
「巧言令色」という四字熟語は、相手に好意を持たれるように、心から思っていないお世辞を言ったり、おべっかを使ったりする行為を指すんだよ。
まあ、見た目や言葉だけで人を惹きつけようとする行動を表していると言えるかな。
助手ねこ
ええと、それはつまり、「相手に気に入られるように、お世辞を言ったりおべっかを使ったりする」ってことか。
心から思ってもないのに、相手を喜ばせるためにいろんな手を使うんやな。
これは、「外見や言葉だけで人を惹きつける行為」を表す言葉なんやで。

【高材疾足】こうざいしっそく

高材疾足

【意味】
すぐれた才能や手腕があること。また、そのような人のたとえ。

四字熟語の博士
「高材疾足」という四字熟語は、すごい才能や上手さがあることを表すんだよ。
また、そんなすごい能力を持った人を表すたとえでもあるんだ。
助手ねこ
なるほど、それは「めちゃくちゃ才能やうまさがある」ってことやな。
そんなすごい力を持った人を指す表現もあるんやな。
これは、「人の才能や技術を称える」ための言葉やな。


【公私混同】こうしこんどう

公私混同

【意味】
おおやけに関する事と、個人に関する事を区別しないこと。

四字熟語の博士
「公私混同」という四字熟語はね、公の事と私事をきちんと区別せずに、一緒に扱うことを表しているんだよ。
つまり、公的な仕事や職務と、自分自身のプライベートな時間や行為を混ぜてしまうことを言うんだ。
助手ねこ
なんや、それは、「仕事と遊びがごっちゃになってしまう」ってことやな。
仕事の時間に遊んでしまったり、遊びの時間に仕事を考えてしまったりするんやな。
これは、「仕事と遊びはちゃんと区別することが大切や」って教えてくれる言葉やな。

【公序良俗】こうじょりょうぞく

公序良俗

【意味】
公共の秩序と善良な風俗(日常の風習、しきたり)。

四字熟語の博士
「公序良俗」という四字熟語は、みんなが守るべきルールと、よい習慣や風習を指すんだよ。
これに反するような行為は、法律では許されないとされているんだ。
助手ねこ
ええ、それはつまり、「皆んなが守るルールと、ええマナー」ってことやな。
もし、これに反することをしたら、法律で「あかんで!」ってなるんやな。
これは、「ルールとマナーを守る大切さ」を教えてくれる言葉なんやで。

【黄塵万丈】こうじんばんじょう

黄塵万丈

【意味】
強い風のために、土煙や砂ぼこりが空高くまで舞い上がるさま。

四字熟語の博士
黄塵万丈」という四字熟語は、とても強い風で、土や砂がすごい高さまで舞い上がるさまを表しているんだよ。
大風で土煙や砂ぼこりが大空に舞い上がる、そんな大迫力のイメージが込められているんだ。
助手ねこ
ええな、それはもう、「強風で砂や土がビュンビュン飛んで、空の上まで行っちゃう」って感じやな。
風が吹きすさぶ日の、そういう光景を思い浮かべるといいんやろな。
これは、「自然の力のすごさ」を伝える言葉やな。

【広大無辺】こうだいむへん

広大無辺

【意味】
広々として限りがないさま。とてつもなく広くて大きいこと。

四字熟語の博士
「広大無辺」という四字熟語は、とても広くて大きいことを表しているんだよ。
例えば、広大な海原や宇宙のように果てしなく広がっている様子を描き出しているんだ。
助手ねこ
なるほどな。それはつまり、「ものすごい広さ、大きさ」ってことやな。
海や宇宙みたいに、どこまで行っても終わりが見えへんくらい、ほんまに大きいところを表してるんやな。
これは、「どこまでも広く、大きな世界」を感じさせてくれる言葉やで。

【巧遅拙速】こうちせっそく

巧遅拙速

【意味】
いくら出来栄えがよくても、時間がかかり過ぎては意味がないということ。

四字熟語の博士
「巧遅拙速」という四字熟語は、上手だけど遅いより、下手でも速い方が良いということを表しているんだよ。
時には速さが必要な時もあるから、すぐに行動することの大切さを教えてくれる言葉なんだ。
助手ねこ
それってつまり、「上手くても遅いより、ヘタでも早い方がええ」ってことやな。
うまくできへんけど、すぐにやる方がいいんやな。
これは、「迅速な行動」が大切やってことを教えてくれる言葉やな。

【高枕安眠】こうちんあんみん

高枕安眠

【意味】
枕を高くして、ぐっすり眠ること。

四字熟語の博士
「高枕安眠」という四字熟語は、まったく警戒心を持たずに、すっかり気を許してしまうことを表しているんだ。
つまり、周りのことを気にせずに、安心して眠るような状況を描いているんだよ。
助手ねこ
ほんなら、これは「周りのことなんか気にせず、のんびりと寝る」っていうことやな。
要するに、全く心配なんかせずに、気楽にぐっすり寝るときの様子を表してるんや。
これは、「気にせずに安心して過ごすことの大切さ」を教えてくれる言葉なんやで。

【行動半径】こうどうはんけい

行動半径

【意味】
車・船・飛行機などが、燃料の補給なしで往復できる、片道の距離。航続距離の二分の一を半径とする円のこと。転じて、人が行動する範囲。

四字熟語の博士
「行動半径」という四字熟語は、もともとは車や船、飛行機が燃料を補給せずに行ける最大距離を表す言葉だよ。
でも、今では一般に、人が普段行動する範囲を示すために使われるんだ。
助手ねこ
それって、言い換えれば、「人が普段どれくらいの範囲で活動するか」ってことやな。
例えば、家から学校、スーパー、公園までの距離が自分の行動半径やってことになるんやな。
この言葉は、「自分の普段の行動範囲」を表してるんやで。


【荒唐無稽】こうとうむけい

荒唐無稽

【意味】
言うことに根拠がなく、現実性に乏しいこと。でたらめであること。

四字熟語の博士
「荒唐無稽」という四字熟語は、話が全く根拠に基づいていなかったり、現実離れしていたりすることを示すんだよ。
まあ、大げさに言えば、でたらめであることを表しているんだ。
助手ねこ
それは、つまり、「話が全く根拠なしで、現実とほど遠い」ってことやな。
何を言ってもバラバラで、まるで現実感がない、というか、まあ、でたらめな話を指すんやな。
これは、「事実に基づかずでたらめな話をすること」を表す言葉なんやで。

【公平無私】こうへいむし

公平無私

【意味】
私的な感情や利害をはさまず、公平に判断すること。

四字熟語の博士
「公平無私」という四字熟語は、どちらか一方に偏らず、平等に行動し、自分の欲や思い入れを抑えることを表しているんだよ。
自分の利益を追求せず、公平に事を進めるという意味が含まれているんだ。
助手ねこ
それはつまり、「みんな同じように扱って、自分の欲ばり心を出さない」ってことやな。
自分のことばかり考えずに、みんなを公平に見て物事を進めるんやな。
これは、「公平に行動し、自分の欲を抑える大切さ」を教えてくれる言葉やで。

【豪放磊落】ごうほうらいらく

豪放磊落

【意味】
心が広く、小さいことにはこだわらないこと。また、そのさま。

四字熟語の博士
「豪放磊落」という四字熟語は、心が大きくて、些細なことにはこだわらないという意味があるんだよ。
その様子を表現する言葉でもあるんだ。
助手ねこ
ええな。それってつまり、「小さいことには気にせず、大きな心で物事を見る」ってことやんな。
細かいことにこだわるんじゃなくて、広い視野で物事を考えていこうやっていう、すごくええ気持ちを伝える言葉やな。

【孔明臥竜】こうめいがりょう

孔明臥竜

【意味】
まだ世に知られていないすぐれた人物のこと。

四字熟語の博士
「孔明臥竜」は、まだ一般に知られていないけれど、非常に優れた才能を持った人のことを指すんだよ。
まだ世の中に名前が知られていなくても、その人の才能は必ず認められるときが来る、という希望を込めた表現なんだ。
助手ねこ
ええな、それはつまり、「まだ知られてないけど、すごい人」ってことやな。
名前がまだ売れてないけど、そのうち絶対に評価されるってことやね。
これは、「まだ知られてないけど、そのうちすごいことをする人」を表す言葉なんやで。

【公明正大】こうめいせいだい

公明正大

【意味】
公平で隠し事もなく、正しく堂々としていること。

四字熟語の博士
「公明正大」という四字熟語は、公平で偏った考えがなく、何も隠さず、誇らしげに行動することを示しているんだよ。
全てを明るく見せ、自分の心を隠さない、立派な態度を持つことが表現されているんだ。
助手ねこ
ああ、それは「公平に、ひとりひとりを同じようにみて、何も隠さずに堂々と行動する」ってことやな。
なんも隠さず、みんなの前で大きな声で言えるような、誇れる行動をするんやな。
これは、「公平であること、そして隠し事をしないことの大切さ」を教えてくれるんやな。

【紅毛碧眼】こうもうへきがん

紅毛碧眼

【意味】
西洋人のこと。

四字熟語の博士
「紅毛碧眼」は、西洋人を指す四字熟語なんだよ。
紅色の髪と青い目、つまり赤毛と青眼を持つ人を指す言葉だよ。
助手ねこ
それはつまり、「赤っぽい髪と、青っぽい目の人」を言うんやな。
西洋の人たちの特徴を言うんやな。
これは、「人の特徴を表すための便利な表現」なんやで。

【荒涼索莫】こうりょうさくばく

荒涼索莫

【意味】
心を満たすものがなく、もの寂しく感じるさま。荒涼として気のめいるさま。

四字熟語の博士
「荒涼索莫」は、心の中に何もなくて、とても寂しい気持ちを表す言葉なんだよ。
心が荒れ野のようにさびしく、寂しいという意味が含まれているんだ。
助手ねこ
つまり、「心に何もなくて、さびしい感じ」ってことやな。
何もない荒野みたいに、心もぽっかり空っぽでさびしいんやな。
これは、「心が寂しいとき」の気持ちを表してる言葉なんやで。

【甲論乙駁】こうろんおつばく

甲論乙駁

【意味】
いろいろな意見が出たり、お互いがあれこれ主張して意見がまとまらないこと。

四字熟語の博士
「甲論乙駁」という四字熟語は、色々な人がそれぞれの考えを主張して、結論が出ない状況を示しているんだ。
みんなが自分の意見をはっきりと述べるが、その結果一つの意見にまとまらない、という状況だよ。
助手ねこ
それは、みんなが「うちの意見が正しいんや!」と自分の考えを主張しすぎて、全体としてはちょっと混乱するってことやな。
まあ、それぞれが思い思いにしゃべって、一つの答えに決まらへん場面やな。
これは、「みんなが自分の意見を主張すると、なかなかまとまらんこともある」って教えてくれる言葉やで。

【高論卓説】こうろんたくせつ

高論卓説

【意味】
すぐれた意見や議論のこと。

四字熟語の博士
「高論卓説」という四字熟語は、特に優れていて、他とは一線を画するような意見や論説を指すんだよ。
これほどまでにすばらしいと思わせる考えや議論がそこにある、という意味だ。
助手ねこ
それってつまり、「他の人よりすごい!と感じるような意見や説明」ってことやな。
他の人が思いつかないような、すごく深い考え方や話し方をしてるんやな。
これは、「すごい思考力と説明力を持つ人」を表す言葉やな。

【呉越同舟】ごえつどうしゅう

呉越同舟

【意味】
仲の悪いもの同士が、同じ場所にいたり、一緒に行動したりすること。

四字熟語の博士
「呉越同舟」という四字熟語は、普段は仲が良くない人たちが同じ場所や状況に置かれ、一緒に行動することを表しているんだよ。
また、普段は仲が悪いけれど、困難な状況を乗り越えるためには一時的に協力し合う、という意味も含まれているんだ。
助手ねこ
つまり、「普段は仲が悪いけど、同じ船に乗って一緒に行動しなあかん状況」ってことやな。
そして、普段は反目しながらも、厳しい状況を乗り切るためには、一時的にでも協力し合うねんな。
これは、「仲が悪いけど、困難を乗り越えるために協力する大切さ」を教えてくれる言葉やで。

【古往今来】こおうこんらい

昔から今まで。


【狐疑逡巡】こぎしゅんじゅん

狐疑逡巡

【意味】
疑ったり、ためらったりして、なかなか決断がつかずにぐずぐずしていること。
優柔不断なこと。

四字熟語の博士
「狐疑逡巡」は、疑心暗鬼で、なかなか物事に決断を下すことができない状態を表しているんだよ。
迷いやためらいがあって、前に進むことが難しいという意味が込められているんだ。
助手ねこ
それって要するに、「すごい疑ってて、すぐに決められへん」ってことやな。
いつも二者択一やのに、どっちを選んだらええか迷ってしまうんやな。
これは、「迷いすぎてなかなか前に進めへん状況」を表す言葉やで。

【呉牛喘月】ごぎゅうぜんげつ

呉牛喘月

【意味】
必要以上に恐れること。また、取り越し苦労をすることの例え。

四字熟語の博士
「呉牛喘月」という四字熟語は、間違った理解や疑いから無用な恐怖を感じる、あるいは余計な心配をしてしまうことを表すんだよ。
思い過ごしから自分自身を苦しめるという意味が含まれているんだ。
助手ねこ
そやから、「何かを間違って理解して、それが怖くてしゃーない」または、「余計な心配で自分を苦しめる」って感じやな。
思い過ごしで自分を困らせてしまうというんがこの言葉のポイントやな。
これは、「考えすぎて自分を困らせないようにしよう」って教えてくれる言葉やで。

【極悪非道】ごくあくひどう

極悪非道

【意味】
この上ないほど悪く、道理にはずれていること。また、そのさま。

四字熟語の博士
「極悪非道」は、非常にひどい行為をして、人間としての範囲を超えてしまっていることを言うんだよ。
これほどまでに悪いとは、まさに人の道を外れている、という感じさ。
助手ねこ
それはもう、「最悪のことをやっちゃって、人間らしさを失っちゃう」ってことやな。
人間らしさってのは、みんなが守るべきルールやねんけど、それを踏み外してしまった状態を言うんや。
これは、「人間としてのルールを守る大切さ」を教えてくれる言葉なんやで。

【国士無双】こくしむそう

国士無双

【意味】
天下に並ぶものがいないほどの、優れた人物。

四字熟語の博士
「国士無双」という四字熟語は、他に類を見ないほどすごい人物を表しているんだよ。
全ての人々の中でも、彼または彼女のようなすばらしい人は二人といないという意味があるんだ。
助手ねこ
それっていうのは、「すごい人がおるんやけど、その人ほどすごい人は他におらん」ってことやな。
みんなの中で一番すごい、そんな特別な人を指すんやな。
これは、「一人前になるためには他の誰とも違う特別さを持つべきや」って教えてくれる言葉やで。

【極楽往生】ごくらくおうじょう

極楽往生

【意味】
この世で死んでのち、極楽に生まれ変わること。また、安らかに死んでいくこと。

四字熟語の博士
「極楽往生」は仏教の言葉で、この世を去って次は極楽浄土、つまりとても幸せな世界に生まれ変わることを表すんだよ。
また、安心して、平和に亡くなるという意味もあるんだ。
助手ねこ
それはつまり、「この世を去って、すごく楽なところに生まれ変わる」ってことやな。
あるいは、「安心して、ほっと死ぬ」ってことや。この言葉は、「次の世界は幸せなところ」とか「安らかに旅立つこと」を教えてくれるんやな。

【極楽浄土】ごくらくじょうど

仏教における理想の世界。


【極楽蜻蛉】ごくらくとんぼ

極楽蜻蛉

【意味】
事の重大さをまったく考えない気楽なのんき者のこと。そのような人を軽くあざけっていう語。

四字熟語の博士
「極楽蜻蛉」は、重要な事態に全く気づかず、のんびりと過ごしている人を指す四字熟語なんだ。
蜻蛉は、のんびりと飛び回る姿からこのような比喩が生まれたんだよ。
助手ねこ
そやな、要するに、「大事なことがあっても、まったく気にせずにのんびりしてる人」ってことやな。
蜻蛉のようにゆっくり飛び回る姿からこの表現が生まれたんやな。
これは、「のんびりしすぎて大事なことを見落とすな」って教えてくれる言葉やね。

【孤軍奮闘】こぐんふんとう

孤軍奮闘

【意味】
孤立する中で、懸命に戦うこと。また、たった一人で頑張ること。

四字熟語の博士
「孤軍奮闘」という四字熟語は、手助けする人が誰もいない状況で、一人で必死に戦うことを表しているんだよ。
自分だけで全力を尽くす、という意味が込められているんだ。
助手ねこ
それは「誰も助けてくれん中で、一人で必死にがんばる」ってことやな。
たとえば、チームでやるべきことを一人でこなさなあかん状況とかやな。
これは、「誰も助けてくれんときでも、自分一人で全力を出す大切さ」を教えてくれる言葉やで。


【五穀豊穣】ごこくほうじょう

五穀豊穣

【意味】
穀物が豊かに実ること。豊かに実ることを願っていうことが多い。

四字熟語の博士
「五穀豊穣」という四字熟語は、穀物がたくさん実ることを意味しているんだよ。
これは、作物がたくさん育って収穫が豊かになることを願う言葉だ。
助手ねこ
それはつまり、「お米や野菜などが、ごっそりと収穫できる」ってことやな。
たくさんの食べ物ができて、みんながお腹いっぱいになれる、そんな幸せな状況を表すんやな。
これは、「自然とともに生き、収穫を喜ぶ心」を教えてくれる言葉なんやで。

【個個別別】ここべつべつ

個個別別

【意味】
一つ一つが、別であること。また、一人一人が別であること。

四字熟語の博士
「個個別別」という四字熟語はね、全てが別々で独立している状態を指すんだよ。
一つひとつが分けられて独立していることを表現しているんだ。
助手ねこ
つまり、「全部がひとつひとつ別々や」ってことやな。
全部がひとつひとつ独立して、切り離されてる感じやな。
それぞれが違うって感じ、それが「個個別別」やな。

【古今東西】ここんとうざい

古今東西

【意味】
いつでもどこでも。昔から今に至るまで。あらゆる場所において。

四字熟語の博士
「古今東西」という四字熟語は、「いつの時代でも、どの地域でも」を表しているんだよ。
つまり、時間や場所を問わずという意味が含まれているんだ。
助手ねこ
そやな。それはもう、「いつでもどこでも」ってことやな。
昔も今も、こっちでもあっちでも、何時でも何処でも。これは、「時間や場所にかかわらず何かが起こる」を表してる言葉やな。

【古今独歩】ここんどっぽ

古今独歩

【意味】
昔から今に至るまでで比べるものがないほど優れているということ。

四字熟語の博士
「古今独歩」という四字熟語は、昔から今まで、とびきりすごくて、匹敵するものがいないという意味だよ。
一人で歩くほどに誰にも追いつかれない、というイメージがあるんだ。
助手ねこ
ええっと、それってつまり、「昔から今までで、こんなにすごい人(またはこと)はいない」ってことやな。
誰も追いつけへんほどの、一人前面を歩いてるってわけやな。
これは、「一番すごい存在」を示す言葉やで。

【古今無双】ここんむそう

古今無双

【意味】
昔から今に至るまでで比べられる人がいないほど優れているということ。

四字熟語の博士
「古今無双」という四字熟語は、昔から今までの間で、他に匹敵するものがないという意味だよ。
つまり、一人前の他に比較する相手が存在しないということだね。
助手ねこ
そうなんや!つまり、「過去から今までで、この人のような人はいないで」っていうことやな。
他に比べるものがないほど、すごい人やものを表すんやな。
これは、「一人前の他に匹敵するものがないすごさ」を教えてくれる言葉やで。

【虎視眈眈】こしたんたん

虎視眈眈

【意味】
じっと機会を狙って、様子を伺うこと。

四字熟語の博士
「虎視眈眈」という四字熟語は、相手の隙間やチャンスを狙い続け、機会を待ち構えることを表しているんだよ。
ちょうど虎が獲物を狙うようなイメージがあるんだ。
助手ねこ
つまり、「相手のスキを狙って、じっとチャンスを待つ」ってことやな。
たとえば、サッカーで相手のガードが甘くなった瞬間を見計らってシュートを打つ、みたいな感じやな。
これは、「チャンスを逃さず、じっくりと狙う大切さ」を教えてくれる言葉なんやで。

【後生大事】ごしょうだいじ

後生大事

【意味】
非常に大事にすること。そのことを揶揄して用いることが多い。

四字熟語の博士
「後生大事」は、一生懸命に物事に取り組むことや、物をとても大切に扱うことを表す四字熟語だよ。
一つ一つのことを真剣に、大切に行うという意味合いがあるんだ。
助手ねこ
ほんなら、「全力で取り組む」か「大事なものを大切に扱う」ってことやな。
これはまるで、「物事を心をこめてやり抜く」や「大事なものを丁寧に扱う」を教えてくれるんやな。
あ、でも、これって普通のことやけどな、あたりまえやけどな、それができることがえらいんやで。

【孤城落日】こじょうらくじつ

孤城落日

【意味】
勢いが衰えてきて助けもなく心細いさま。孤立して援軍のない城が、沈もうとする夕日に照らされている光景のこと。

四字熟語の博士
「孤城落日」この四字熟語は、一人ぼっちで力も無くなって、心細く感じる状況を示しているんだよ。
昔は力強かったけれど、今はその力もなく、誰も助けてくれないという悲しいイメージがあるんだ。
助手ねこ
そうかそうか。要するに、「一人ぼっちで、昔の力もなくなって、誰も助けてくれへん」って状況やな。
かつては強かったけど、今はもうあの力もないんやな。
これは、「一人ぼっちで心細い状況」を表す言葉なんやで。

【古色蒼然】こしょくそうぜん

古色蒼然

【意味】
ひどく古びた様子をいう言葉。いかにも古めかしいさま。また、古めかしく趣のある様。

四字熟語の博士
「古色蒼然」は、時間が経過して古くなり、その古さがまた一種の魅力を放つさまを表す言葉なんだよ。
昔の物や場所が時間の経過と共に得る、何とも言えない趣深さというイメージがあるんだ。
助手ねこ
そっか、それはつまり、「えらい昔の物や場所が、年月を経てなんとなく素敵に見える」ってことやな。
古くてもその古さが逆に魅力になるってわけやな。
これは、「古さもまた一つの魅力」ってことを教えてくれる言葉やな。

【故事来歴】こじらいれき

故事来歴

【意味】
古くから伝わっている事柄について、由来、歴史や伝来の事情を指す言葉。

四字熟語の博士
「故事来歴」というのは、物事の起源やその背景、由来を語るときに使う四字熟語だよ。
昔から伝わる話や、どうしてその物事が今の形になったのかという過去の経緯を表しているんだ。
助手ねこ
なるほどなぁ。「なんでこんなもんができたのか、どんないきさつがあるのか」っていうのを探る時に使うんやな。
昔の人が言い伝えた話や、物事がどうやって今の形になったのかを説明するんやで。
これは、「物事の起源や歴史を知る重要さ」を教えてくれる言葉なんやな。

【五臓六腑】ごぞうろっぷ

五臓六腑

【意味】
人間の全ての内臓のこと、体の中すべて、または腹の中、心の中のこと。

四字熟語の博士
「五臓六腑」という四字熟語は、体の中にあるすべての部分、すなわち内臓全体を指す言葉だよ。
また、比喩的には、心の中を表すこともあるんだ。
助手ねこ
そうなんや!それはつまり、「身体の中の全部」やな。
それに、「心の中」を指すこともあるんやな。
身体全体を思うように、「心全体」を大切にしようや。

【誇大妄想】こだいもうそう

誇大妄想

【意味】
自分の能力、地位、容姿などを実際より高く評価し、それが事実であると思い込むこと。

四字熟語の博士
「誇大妄想」という四字熟語は、自分の持っているものや能力、立場を、現実よりも大げさに思い込むことを表しているんだよ。
実際以上に良い方向に考えすぎて、それが本当だと信じ込むことだよ。
助手ねこ
ええっと、それは「自分のことを大げさに思い込む」ってことやな。
お金や能力、立場を実際よりもずっとすごいと思いこむねんな。
まるで、自分が超ヒーローみたいに考えてしまうことや。
これは、「自分を見つめるときは現実的に」って教えてくれる言葉なんやで。

【国家権力】こっかけんりょく

国家がもっている、国民を支配する力。


【刻苦勉励】こっくべんれい

刻苦勉励

【意味】
大変な苦労をして、勉学などにつとめはげむこと。

四字熟語の博士
「刻苦勉励」という四字熟語は、困難を乗り越えながら、一心不乱に仕事や勉強に打ち込むことを意味しているんだよ。
どんな苦しみがあっても、それに耐えて最後まで努力する、というイメージだね。
助手ねこ
そやな。これはつまり、「めっちゃ大変やけど、ひたすら頑張って働いたり勉強したりする」ってことやな。
どんなにキツくても、それを乗り越えて一生懸命に取り組むんやな。
これは、「めっちゃ頑張る人の強さ」を表す言葉なんやで。

【滑稽洒脱】こっけいしゃだつ

滑稽洒脱

【意味】
会話の中に面白さやおかしさがあるが、それが下品にならず、実に洗練されていること。

四字熟語の博士
「滑稽洒脱」という四字熟語は、人の話が巧みでフレッシュで、目新しさがあることを言うんだよ。
これは、人の話が退屈しなくて、楽しくて新鮮な感じがすることを表しているんだ。
助手ねこ
なるほどな。それって、「人の話がうまくて、新鮮で、なんか面白い」ってことやな。
ちょっとした新鮮なネタとかで、人を笑わせたり楽しませたりすることやな。
これは、「うまい話し方で人を楽しませること」を教えてくれる言葉やで。

【木端微塵】こっぱみじん

木端微塵

【意味】
極めて細かく砕けること。粉々になること。原形をとどめぬ程にバラバラに壊れること。

四字熟語の博士
「木端微塵」という四字熟語は、物事が非常に細かく砕け散ることを表しているんだよ。
粉々になる、というイメージが強いんだ。
助手ねこ
なるほど、それは「ガチガチに壊れて、ほんまにちっちゃいかけらになっちゃう」ってことやな。
全然元の形がわからへんぐらい、ボロボロになるんやな。
これは、「物事が全く元通りには戻らへんくらいに壊れる」を表してる言葉なんやで。

【固定観念】こていかんねん

固定観念

【意味】
強く心に思い込むあまり、その人の行動や思考を制限してしまうような考え。

四字熟語の博士
「固定観念」という四字熟語は、いつも頭の中にある特定の考えがその人の思考を制約してしまう状態を表すんだよ。
その考えがずっと固まってしまっていて、なかなか変わらないんだ。
助手ねこ
ほんなら、「頭の中でずっと固まって離れへん思いが、ほかの考え方をせんとする」ってことやな。
頭の中である考え方が固まってしまって、他の新しい考えを受け入れにくいんやな。
これは、「自分の考えを固定せんと、色んな視点で物事を見る大切さ」を教えてくれる言葉やで。

【小春日和】こはるびより

小春日和

【意味】
冬のはじめのころの、春のようなあたたかい天気の日。晩秋から初冬にかけて、特に立冬(11月6日)を過ぎてからの春のように暖かい晴れた日のこと。

四字熟語の博士
「小春日和」は、初冬に訪れる、まるで小春(晩秋)のような穏やかで暖かい日を表す言葉だよ。
季節はもう冬に入っているのに、ほっこりとした暖かさが感じられるような日のことを指すんだ。
助手ねこ
それやったら、「冬になったけど、まるで秋みたいにぽかぽか暖かい日」ってことやな。
外に出てみると、まだ秋みたいなあたたかさがあって、気持ちいいって感じやで。
これは、「意外と暖かい日」を教えてくれる言葉やね。

【五風十雨】ごふうじゅうう

五風十雨

【意味】
天候が順調で、農作に都合が良いこと。また、世の中が平和であること。

四字熟語の博士
「五風十雨」という四字熟語は、気候が良く、順調にいっている様子を描いているんだよ。
また、それは世の中が安定して平和であることの比喩でもあるんだ。
助手ねこ
そっかそっか、「天気もいいし、世の中もぴーす」ってことやな。
みんなが幸せに暮らしていけるような、そんな安定した世界のことを言うんやね。
これは、「平和で順調な世の中」を願う言葉やな。

【五分五分】ごぶごぶ

五分五分

【意味】
二つのものの間に、優劣の差がないこと。

四字熟語の博士
「五分五分」という四字熟語は、二つのものが同じぐらいのレベルや力を持っていること、あるいは、二つの可能性が同じぐらいの確率で起こることを表しているんだよ。
助手ねこ
そうかいな、それってつまり、「どっちも同じくらい強い」か「どっちが当たるかわからんくらい同じくらいの可能性がある」ってことやな。
これは、「物事はいつでも均等な可能性で起こる」って教えてくれる言葉やね。

【孤立無援】こりつむえん

孤立無援

【意味】
たった一人で助けがない状態のこと。

四字熟語の博士
「孤立無援」は、まったく自分一人だけで、誰も助けてくれる人がいない状態を表す四字熟語だよ。
自分だけ孤独な島に立っているような、そんな絵が頭に浮かぶだろう。
助手ねこ
それっていうと、「全く一人ぼっちで、助けてくれる人が誰もいない」ってことか。
まるで自分だけが孤島に取り残されたような状態やな。
これは、「仲間や友達の大切さ」を教えてくれる言葉なんやで。

【五里霧中】ごりむちゅう

五里霧中

【意味】
方角がわからなくなること。また、物事の先行きが不透明で、どうすればよいか迷うこと。

四字熟語の博士
「五里霧中」という四字熟語は、どう行動すればいいか見当がつかず、迷ってしまう状況を表しているんだよ。
まるで霧に包まれてどの方向に進めばいいかわからない、という状態のたとえなんだ。
助手ねこ
なるほど、それは「どうすればいいか全くわからへん、まるで霧の中を彷徨っているような状態」ってことやな。
霧が深いと前が見えへんから、どっちに進んでいいか迷うんやな。
これは、「どう行動すればいいか迷うときの感じ」を教えてくれる言葉なんやで。


【狐狸妖怪】こりようかい

狐狸妖怪

【意味】
人間をだましたり、驚かせたりする正体不明の怪しいもの。また、そのような人物の例え。

四字熟語の博士
「狐狸妖怪」という四字熟語は、人をだます、怖がらせるなどの悪いことをする不気味な生き物を表しているんだよ。
助手ねこ
ほんなら、「人をだましたり、怖がらせるような、ワルイお化け」ってことやな。
嫌なことをするお化けみたいな人のことを、これで表してるんやな。

【欣求浄土】ごんぐじょうど

欣求浄土

【意味】
死後、極楽浄土へ行けるよう願い求めること。
極楽浄土に往生することを心から願い求めること。

四字熟語の博士
「欣求浄土」は、死後に西方の極楽浄土で再生することを心から望む、という意味があるんだよ。
助手ねこ
つまり、「死んだあとに、西の極楽浄土で生まれ変わりたいな」って、心の底から願うことやな。
死後の世界について深く考え、そこで新しい人生を始めたいと願うんやな。
それが、「欣求浄土」の言葉で表現されてるんやで。

【金剛不壊】こんごうふえ

金剛不壊

【意味】
きわめて堅く、決して壊れないこと。
または、非常に意志がかたく、決して変えないこと。

四字熟語の博士
「金剛不壊」という言葉は、物が非常に固くて決して壊れない状態を表すのだ。
また、それは自分の志がとても堅固で、何があっても絶対に変えないという意味も含んでいるんだよ。
助手ねこ
そういうことやったら、つまり、「すごく頑丈で、絶対に壊れへん」やな。
それと同時に、「心に決めたことを、どんなに困難があっても絶対に変えへん」ってことも示してるんやな。
これは、「強い意志と、絶対に崩れない強さ」を教えてくれる言葉やな。

【言語道断】ごんごどうだん

言語道断

【意味】
言葉では表せないほどのひどいこと。もってのほか。

四字熟語の博士
「言語道断」という四字熟語は、言葉で表現することが難しいほど、非常に酷い状況を指すんだよ。
それは、非常に間違っていて、あまりにもひどいことを言うんだ。
助手ねこ
ええ、それは「話にならんくらい、ほんまにひどいこと」ってことやな。
もう、「どう説明したらええのやら」と思うくらい、大間違いやぁ。
これは、「すごくまずい状況」を教えてくれる表現やな。

【懇切丁寧】こんせつていねい

懇切丁寧

【意味】
とても親切で、細かいところにまで気配りが行き届いていることのたとえ。
非常にまごころがこもっていて、注意が行き届いていることのたとえ。

四字熟語の博士
「懇切丁寧」という四字熟語は、小さな部分までしっかりと注意を払い、親切で手厚く行動することを表す言葉だよ。
とても丁寧で手厚い対応の様子を描いているんだ。
助手ねこ
うーん、そういうことは「細かいところまで気をつけて、すごく丁寧にやる」ってことやな。
それぞれの部分に気を配って、人を思いやる行動を取ることなんやな。
これは、「細部まで丁寧な対応が大切」って教えてくれる言葉やで。

【渾然一体】こんぜんいったい

渾然一体

【意味】
別々のものが、とけあって区別がつかないこと。

四字熟語の博士
「渾然一体」の意味は、いろんなものが一緒になって、どれがどれか区別がつかなくなる状況を言うんだよ。
それぞれ違うものが溶け合ったり、混ざり合ったりして一つの全体を作り出すというイメージだ。
助手ねこ
ほんまに?それは「バラバラのものでも一緒になれば、一つのものになる」ってことやな。
何が何だかわからへんくらい、すっごい混ざり合うんやな。
これは「違うものでも一緒になれば、一つのものを作れる」って教えてくれる言葉やな。

【蒟蒻問答】こんにゃくもんどう

蒟蒻問答

【意味】
まとはずれで、とんちんかんな質問や返事のこと。

四字熟語の博士
「蒟蒻問答」この四字熟語は、会話が全くかみ合わず、意味不明な質疑応答を表すんだよ。
相手の質問と自分の答えが、まったくリンクしていない状況を指すんだ。
助手ねこ
ええと、それは「話が全く合わん状態で、ずれた会話をする」ってことやな。
お互いの言うことが全くかみ合わへん、まるで蒟蒻のようにぶるんぶるんと揺れてるだけやな。
これは「会話の大切さや理解する重要さ」を教えてくれる四字熟語なんやで。

ABOUT US
北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

四字熟語の逆引き検索



error: 右クリックは無効です。