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面白い・変な四字熟語一覧

面白い・変な四字熟語一覧

当サイトの四字熟語の中から、『ことばの表現や内容が面白い、笑える、変わっている』と感じたものを100個選び、五十音順に並べました。

この記事で「面白い四字熟語」を覚えてみてくださいね。

かっこいい四字熟語、座右の銘にしたい四字熟語については「座右の銘にしたい!かっこいい四字熟語ランキングTOP100」をご覧ください。

当サイトの四字熟語を意味から確認した場合は、「逆引き検索一覧」をご確認ください。

「あ行」の面白い四字熟語

青息吐息(あおいきといき)

非常に困ったり、苦しんだり、悩んだりするときに発するため息。またそのようなときの状態。困難や心配を乗り切ることができそうもなく、苦しみ悩む様子、または状態のこと


悪事千里(あくじせんり)

悪い行為や評判は、またたくまに世間に知れ渡ること。


唖然失笑(あぜんしっしょう)

あっけにとられて、思わず笑ってしまうこと。


蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)

むだな表現が多い下手な文章やつまらない議論をさしていう言葉。無用の口論をさしてもいう。


意気衝天(いきしょうてん)

天を突き上げるほどに盛んな意気込み。意気込みがとても高揚としたようす。すごく元気。


石部金吉(いしべきんきち)

非常に物堅く、融通のきかない人。


一暴十寒(いちばくじっかん)

努力を少しだけして、そのあと怠けることが多いことのたとえ。気が変わりやすく、ちょっと努力するだけで飽きてしまったり、怠ったりすることの多いこと。


一六勝負(いちろくしょうぶ)

①勝負を決めること。または、ばくちのこと。
②運を天に任せて、冒険的な物事をすること。


一笑千金(いっしょうせんきん)

美人のこと。一度の微笑みが千金にも程の価値があるということから。


一朝富貴(いっちょうのふうき)

急に富貴な身分になることや金持ちになること。思いもよらず高い地位や財産を得ること。にわかに身分が高くなること、財を持つこと。


一飯之恩(いっぱんのおん)

ほんのわずかな恩義のこと。また、その恩返しをきちんとすること。ほんのわずかな恵みのことでも、それを忘れてはいけないという戒めの言葉です。


一笑一顰(いっしょういっぴん)

顔に表れるわずかな表情。ちょっと顔をしかめたり、ちょっと笑ったりするようなわずかな表情の変化のこと。


意馬心猿(いばしんえん)

心に起こる欲望や心の乱れを抑えることができないこと。欲望や執着が強いため心の制御ができなく、心が乱れていることのたとえ。煩悩や情欲、妄念などの欲望のために心が落ち着かないことのたとえ。


雨過天晴(うかてんせい)

物事の悪い状況が好転するたとえ。


内股膏薬(うちまたごうやく)

自分なりの考えや方針がなく、利害や都合次第であちらについたり、こりらについたりする、節操のない人のたとえ。


有頂天外(うちょうてんがい)

我を忘れるほどに大喜びする様子。

「か行」の面白い四字熟語

呵呵大笑(かかたいしょう)

大声をあげて笑うこと。


夏炉冬扇(かろとうせん)

時期が外れてしまったため、無用なもの、役に立たないものを示す。夏の火鉢と冬の扇のことで、時季外れの無用なもの、転じて今となっては役に立たない人物やもの。例えば、君主の信用や寵愛を失った者、恋人に捨てられた女性の意味でも用いる。


侃侃諤諤(かんかんがくがく)

遠慮せず、正しいと思うことを主張して議論すること。また議論のさかんなことをいう。ひるまず述べて盛んに議論をするさま。はばかることなく直言するさま。


頑固一徹(がんこいってつ)

非常にかたくなで、一度決めたらあくまでも自分の考えや態度を変えようとしないさま。または、そういう性質。


機械之心(きかいのこころ)

たくらみや偽り、たくらみ偽る心のこと。または、策略をめぐらす考え。


奇技淫巧(きぎいんこう)

「奇技」は珍しい技芸、「淫巧」はぜいたくな技巧(ぎこう)のことで、快楽だけを求めた不必要な技や度を越した技巧のこと。


奇奇怪怪(ききかいかい)

常識では理解できない不思議なさま。非常に怪しく不思議なさま。または、許せないくらいけしからぬこと。


喜色満面(きしょくまんめん)

喜びが顔いっぱい表れていること。喜びを隠しきれず、うれしそうな表情のようす。顔中に喜びや嬉しい気持ちが満ちあふれているさま。


喜怒哀楽 (きどあいらく)

喜び、怒り、かなしみ、楽しみの代表的な4つの感情のこと。人はさまざまな出来事に触れ、さまざまな感情を抱くものであるということ。


牛飲馬食(ぎゅういんばしょく)

牛が水を飲み、馬が草を食べるように際限なく飲み食いすること。


朽木糞牆(きゅうぼくふんしょう)

やる気がなく、だらしない人を教育することはできないということのたとえ。または、役に立たないもののたとえ。「朽木は雕るべからず、糞土の牆は檣はぬるべからず」を略した言葉。


虚虚実実(きょきょじつじつ)

互いに策略の全てを出して、全力で戦うこと。または、嘘と真を混ぜ合わせながら、互いに腹の内を探り合うこと。


言笑自若(げんしょうじじゃく)

何があっても決して慌てず、落ち着いていることのたとえ。


高歌放吟(こうかほうぎん)

大声で歌を歌ったり、周りを気にせずに詩を吟じたりすること。


行尸走肉(こうしそうにく)

知識や才能がなく、存在していても全く役に立たない人のこと。


行屎走尿(こうしそうにょう)

便所で用を足す意。ありふれた日常生活のたとえ。


極楽蜻蛉(ごくらくとんぼ)

のんきで何も思い悩むことなく暮らしている人をからかっていう言葉。

「さ行」の面白い四字熟語

三三五五(さんさんごご)

あちらに三、こちらに五、というように散らばっていることから、人や家が散在するさまをあらわす。また、少人数ずつで連れだって動くこと。転じて、ひとびとがちらほら道を行く(歩く)ようすの表現にも使われる。


時時刻刻(じじこっこく)

その時その時という意味。物事が引き続いて起こることをいう。また、次第次第や時を追ってという意味。


自縄自縛(じじょうじばく)

自分の言ったことやしたことが自分を縛りつけ、自由に振舞えずに苦しむこと。


七転八起(しちてんはっき)

何度失敗してもくじけず、果敢に立ち上がって努力すること。不退転。人生の浮き沈みの激しいことのたとえとして用いることもある。


失笑噴飯(しっしょうふんぱん)

あまりのおかしさを押さえきれずに、食べている飯を噴き出して笑ってしまうこと。また、その飯のこと。


四面楚歌(しめんそか)

周りを敵に囲まれて苦しい立場に陥ったこと。誰の助けもなく孤立すること。


弱肉強食(じゃくにくきょうしょく)

弱いものが強いもののえじきになること。強い者が弱い者を思うままに感じて繁栄すること。


囚首喪面(しゅうしゅそうめん)

顔かたちを飾らないことのたとえ。囚人のように、梳 と かし整えられていない髪と、喪中 もちゅう の人が顔を洗わないように、汚れた顔の意から。


酒池肉林(しゅちにくりん)

ぜいたくの限りを尽くした盛大な宴会のこと。また、みだらな宴会のたとえ。


笑止千万(しょうしせんばん)

非常にばかばかしくて、おかしいこと。また、そのさま。いかにも気の毒という場合に使われることもある。


笑裏蔵刀(しょうりぞうとう)

外見はやさしそうでおだやかでありながら、内心は陰険なものをもつこと。


人面獣心(じんめんじゅうしん)

冷酷で、恩義や人情をわきまえず、恥を知らない人のこと。人の顔をしていながら、心は獣のような人間ということから、破廉恥で無慈悲、残虐な人間に対して用いる。


是是非非(ぜぜひひ)

物事の善悪を客観的にはっきり決めること。正しいことは正しいとし、悪いことは悪いとして、道理にしたがって、私心をはさまず、公正に判断すること。正しい判断を表すことば。定見のないこと。


切切偲偲(せつせつしし)

ねんごろに事こまかく善をすすめて、励ますこと。


漱石枕流(そうせきちんりゅう)

自分の失敗を認めずに、へりくつを並べて言い逃れをすること。負け惜しみの強いこと。

「た行」の面白い四字熟語

朝雲暮雨(ちょううんぼう)

男女の情愛のこと。


朝三暮四(ちょうさんぼし)

目の前の違いに心を奪われて、結果が同じになることに気がつかないこと。また、ことば巧みに人をだますこと。


擲果満車(てきかまんしゃ)

非常に人気があることのたとえ。また、大変な美少年のたとえ。晋の藩岳は容貌が非常に美しく、町を行くと婦人たちは彼をとりまいて果物を投げつけ、果物で車がいっぱいになったという故事から。


天真爛漫(てんしんらんまん)

飾ることなく自然のままの姿があふれ出ている様子のこと。明るく純真で無邪気なこと。


冬夏青青(とうかせいせい)

節操が堅く、常に変わらないことのたとえ。松やこのてがしわといった常緑樹は、色を変えることなく冬も夏も青々と茂っていることから。


兎死狗烹(としくほう)

利用できるときだけは重用されるが、利用できなくなるとすぐに捨てられるということのたとえ。元は、戦乱の世が終わって平和になると、武勲をあげた武将は必要なくなって殺されるということをいった言葉。

「な行」の面白い四字熟語

南無三宝(なむさんぼう)

驚いたり失敗したときに「南無三」と略して発する言葉。


人三化七(にんさんばけしち)

容姿が非常に不細工なこと。特に女性に対して蔑んで言う言葉。三割は人間に見えるが、残りの七割は化け物に見えるという意味から。

「は行」の面白い四字熟語

破顔一笑(はがんいっしょう)

にっこり笑うこと。


白日昇天(はくじつしょうてん)

仙人になること。また、急に富貴になること。卑しいものが急に出世すること。


馬耳東風(ばじとうふう)

人の意見や批評を心に留めず、聞き流すこと。また、何を言っても反応がないこと。


伴食宰相(ばんしょくさいしょう)

持っている地位に見合った能力がないこと。または、言いなりになるだけの無能な大臣のこと。


不老不死(ふろうふし)

いつまでも年をとらず、死なないこと。


付和雷同(ふわらいどう)

自分にしっかりとした考えがなく、他人の言動にすぐ同調すること。


平身低頭(へいしんていとう)

ひれ伏して頭を下げ、恐れ入ること。ひたすら謝ること。ぺこぺこすること。


変幻自在(へんげんじざい)

好きなように姿を現したり消したり、思い通りに姿を変えたりすること。「変幻」は幻のようにあっという間に消えたり現れたりすること。


変態百出(へんたいひゃくしゅつ)

形をいろいろと変え、また姿も変えること。


暴飲暴食(ぼういんぼうしょく)

度を過ごして飲食すること。むやみに飲んだり食べたりすること。


傍若無人(ぼうじゃくぶじん)

まわりに他人がいないかのように勝手にふるまうこと。周囲の状況を気にせず、自分勝手な振る舞いをすること。人前をはばからず勝手に振る舞い、他人を無視して思うとおりのことをすること。


放蕩不羈(ほうとうふき)

思うまま好き勝手に振る舞うこと。「放蕩」は好き勝手に振る舞うこと。「不羈」はなにものにも縛られないこと。


抱腹絶倒(ほうふくぜっとう)

腹をかかえて、ひっくり返るほど大笑いすること。余りのおもしろさに、腹をかかえて転げまわるほどに笑うこと。


本末転倒(ほんまつてんとう)

大事なことと、つまらないこととが反対になること。大事な点と、どうでもいいこととを取りちがえること。肝心なことを忘れてしまいつまらないことにかかずらわっていること。

「ま行」の面白い四字熟語

真一文字(まいちもんじ)

「一」の字のようにまっすぐなこと。一直線であることや、わき目も振らないこと。


漫言放語(まんげんほうご)

根拠の無い適当なことを言いたい放題に言うこと。「漫言」は大して考えずに口から出た言葉。「放語」は言い散らすこと。


三日坊主(みっかぼうず)

僧侶の修行をしても三日も続かないということから、飽きやすく長続きしないことやその人のこと。


三日天下(みっかてんか)

地位や権力を手に入れてすぐに失うこと。戦国時代、明智光秀が織田信長を討ち取り天下を奪ったが、すぐに豊臣秀吉に奪われた故事から。


無芸大食(むげいたいしょく)

特に才能や特技もない人が、食事だけは人並み以上に食べること。または、そのような人のことを蔑んでいう言葉。「無芸」は技術や特技を何も身につけていないこと。


無知蒙昧(むちもうまい)

知恵や学問がないために物事の道理を理解することが出来ず、愚かなこと。


無手勝流(むてかつりゅう)

策略を巡らせて、実際に戦わずに勝つことや、その方法。または、誰かに教わることなく、自身で考え出したやり方のこと。


無念無想(むねんむそう)

何も思わず何も考えない無心の状態のこと。または、特に何も考えていない思慮の足りない様子を指すこともある。


迷惑千万(めいわくせんばん)

非常に迷惑なこと。「千万」は数が非常に多いという意味から、程度のはげしさをあらわす言葉。


面従後言(めんじゅうこうげん)

直接目の前にいる時は気に入られるように振る舞い、その人がいないところでは、その人のことを悪く言うこと。


面従腹背(めんじゅうふくはい)

相手におとなしく従うふりをしながら、心の中で相手に歯向かうこと。「面従」は面と向かい合っている時だけ従うこと。「腹背」は心の中で歯向かうこと。おとなしく従うふりをして相手を安心させ、裏では相手の地位や立場を脅かすような策をめぐらすこと。


物臭道心(ものぐさどうしん)

心から仏道修行に励むために出家するのではなく、仕事をしたくないという、単なる怠け心から僧侶 になること。


門前雀羅(もんぜんじゃくら)

訪ねてくる人が全くいないさびしい様子のこと。「門前雀羅設くべし」を略したもので、主に「門前雀羅を張る」という形で使う言葉。

「や行」の面白い四字熟語

夜雨対牀(やうたいしょう)

兄弟関係や友人関係が良好で、仲むつまじいことのたとえ。夜、雨の音を聞きながら、兄弟が寝台を並べて仲よく眠るという意味から。


野心満満(やしんまんまん)

心中が抱いている大きな望みに満ちあふれていること。「野心」は人に知られないように抱いている大きな望み。「満満」は満ちあふれているさま。


夜郎自大(やろうじだい)

自分の力量も知らずに、偉そうに振舞うこと。「夜郎」は中国、漢代にあった国の名前。夜郎国の王が漢の大きさを知らずに、漢国の使者に自分の国の大きさを自慢して、夜郎国と漢国のどちらが大きいか尋ねた故事から。


唯我独尊(ゆいがどくそん)

この世で自分だけがすぐれていると増長すること。


勇気百倍(ゆうきひゃくばい)

勇ましい気力が非常に増大すること。「勇気」は、物事を恐れぬ、勇ましい気力。すぐれた度胸。「百倍」は、非常に多くなること。


勇気凛凛(ゆうきりんりん)

失敗や危険を恐れず気力に溢れていて、勇ましい様子。


有名無実(ゆうめいむじつ)

名前ばかりでその中身がないこと。名前だけが立派でその名前に見合った実質が伴っていないさま。


妖怪変化(ようかいへんげ)

人知を超えた怪しい化け物のこと。「妖怪」「変化」ともに化け物という意味。


羊頭狗肉(ようとうくにく)

うわべや宣伝文句は立派だが、中身や実質がともなわないこと。

「ら行」の面白い四字熟語

流言飛語(りゅうげんひご)

根拠のない噂話のこと。「流言」と「蜚語」はどちらも世の中に飛び交うでたらめな話という意味。


竜頭蛇尾(りゅうとうだび)

はじめは勢いが盛んで、終わりになるにしたがってふるわなくなること。尻すぼみ


縷縷綿綿(るるめんめん)

中身のない話が長くてしつこいこと。「縷縷」は糸のように細く長いことで、「綿綿」は休みなく続くこと。


冷汗三斗(れいかんさんと)

冷や汗が三斗出るということから、きわめて恐ろしい思いをすることや恥ずかしい思いをすること。「斗」は体積の単位。


老婆親切(ろうばしんせつ)

老女が子や孫をよくいつくしむ意。慈愛の心が深く厚いこと。また、必要以上に世話を焼くこと。


魯魚亥豕(ろぎょがいし)

文字を書き間違えること。「魯」と「魚」、「亥」と「豕」の字の形が似ていて間違えやすいことから。


驢鳴犬吠(ろめいけんばい)

くだらない文章や、聞くだけ無駄な話のたとえ。「驢鳴」は動物のろばの鳴き声。ろばや犬の鳴き声のように、意味の無い話という意味から。

「わ行」の面白い四字熟語

和洋折衷(わようせっちゅう)

日本と西洋の様式を適度に取り入れて混ぜ合わせること。「和洋」は日本と西洋、「折衷」は様々なものの中から良い所を選び、両極端な部分を捨ててうまく調和させること。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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