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漢検準1級の四字熟語一覧と意味付き【漢字検定】

漢検準1級

「た行」漢検準1級の四字熟語一覧

太液芙蓉(たいえきのふよう)

美人のこと。


泰山鴻毛(たいざんこうもう)

へだたりの甚だしいことのたとえ。きわめて重いものときわめて軽いもの。重さがまったく違うこと。


泰山之安(たいざんのやすき)

泰山のように、どっしりと安定して揺るぎのないこと。


泰山梁木(たいざんりょうぼく)

賢人のこと。


大名鼎鼎(たいめいていてい)

名声が世に響きわたっていること。


太牢滋味(たいろうのじみ)

豪華なご馳走のたとえ。


他山之石(たざんのいし)

自分の反省になる他人のまちがった言動。


多士済済(たしせいせい)

すぐれた人物が数多くいること。また、そのさま。


多生之縁(たしょうのえん)

多くの生を経て結ばれている因縁。


短褐穿結(たんかつせんけつ)

貧者や卑しい人の着物。


箪食瓢飲(たんしひょういん)

清貧に甘んじるたとえ。


耽美主義(たんびしゅぎ)

人生の目的を理性よりも美におき、官能・感覚を重視する芸術上の態度。


探卵之患(たんらんのうれい)

自分の拠点をおそわれることへの恐れ。


大智如愚(だいちじょぐ)

すぐれて知恵のある賢者は、人前で自分の才能をひけらかすことがないから、ちょっと見たところ愚者のように見えるということ。


大智不智(だいちふち)

本当にすぐれた知者はそれをあらわにせず一見無知のように見えるということ。


弾丸之地(だんがんのち)

きわめて狭い土地のこと。


断機之戒(だんきのいましめ)

学問は中途で放棄してしまっては何にもならないという教え。


断金之交(だんきんのまじわり)

非常に強い友情で結ばれていること。


徴羽之操(ちうのそう)

正しい音楽のこと。


知己朋友(ちきほうゆう)


竹頭木屑(ちくとうぼくせつ)

役に立たないもののたとえ。また、細かなもの、つまらないものでも役立つことがあるのでおろそかにしないこと。


竹馬之友(ちくばのとも)

幼友達のこと。幼いころ竹馬に乗って、一緒に遊んだ友達の意。


智者一失(ちしゃのいっしつ)

どんなに知恵がある人でも、時には過失があるということ。


置錐之地(ちすいのち)

とがった錐の先をやっと突き立てることができるほどの狭い土地。わずかな空間。


智謀浅短(ちぼうせんたん)

知恵や計画があさはかなこと。短慮なこと。


遅暮之嘆(ちぼのたん)

しだいに年をとっていくわが身を嘆くこと。


中原逐鹿(ちゅうげんちくろく)

群雄が割拠して天子の位を争いあうこと。また、ある地位をねらって競争するという意味にも用いる。


中原之鹿(ちゅうげんのしか)

群雄が割拠して天子の位を争いあうこと。また、ある地位をねらって競争する意味にも用いる。


中流砥柱(ちゅうりゅうのしちゅう)

困難にあってもびくともせず、節義を曲げない人物のたとえ。


沖和之気(ちゅうわのき)

天地間の調和した気のこと。


智勇兼備(ちゆうけんび)


寵愛一身(ちょうあいいっしん)

多くの人の中から特別に目をかけられ、愛情を一人占めにすること。


朝盈夕虚(ちょうえいせききょ)

人生のはかないことのたとえ。


朝歌夜絃(ちょうかやげん)


張冠李戴(ちょうかんりたい)

名と実が一致しないこと。


兆載永劫(ちょうさいようごう)

きわめて長い年月のこと。


張三李四(ちょうさんりし)

ありふれた平凡な人のたとえ。
どこにでもいるような普通の人のこと。
一般大衆。
ありふれていてつまらないもののこと。


長身痩躯(ちょうしんそうく)

身長が高く、痩せた体つきをしている男性のこと。
背丈が高く痩せた体。


朝秦暮楚(ちょうしんぼそ)

住所が定まらず放浪することのたとえ。また、節操なく主義主張が常に変わるたとえ。


朝穿暮塞(ちょうせんぼそく)

建築・造営が頻繁であることのたとえ。


打打発止(ちょうちょうはっし)


長枕大被(ちょうちんたいひ)

兄弟の仲むつまじいこと。また、交情が親密なこと。大きな夜着と長いまくら。寝具。


長汀曲浦(ちょうていきょくほ)

長く続く海岸。
曲がりくねりながらずっと続いている海辺や海岸線のこと。


凋氷画脂(ちょうひょうがし)

苦労して効果のないたとえ。力を無用なところに用いるたとえ。


長鞭馬腹(ちょうべんばふく)

強大な力があっても、思わぬ手近なところに力が及ばないことがあるということ。また、長すぎたり大きすぎて役に立たないこと。


鳥面鵠形(ちょうめんこくけい)

飢えのためにひどくやせ衰えているさま。


長夜之飲(ちょうやのいん)

昼夜を通しての大宴会。夜が明けても窓や戸を閉じて灯をともし続けて酒宴を張ること。


長夜之楽(ちょうやのたのしみ)

昼夜を通しての大宴会。夜が明けても窓や戸を閉じて灯をともし続けて酒宴を張ること。


長幼之序(ちょうようのじょ)

年功者と年少者の間にある、当然守らなければならない社会的、道徳上の秩序のこと。


朝蠅暮蚊(ちょうようぼぶん)

つまらない小人物がはびこるたとえ。


重卵之危(ちょうらんのき)

きわめて危険なことのたとえ。


凋零磨滅(ちょうれいまめつ)

しぼみ落ちて滅びること。文物などが滅びなくなることにいう。


直言極諫(ちょくげんきょっかん)

思ったことをはっきり言って強くいさめること。


猪突猛進(ちょとつもうしん)

周囲の人のことや状況を考えずに、一つのことに向かって猛烈な勢いで突き進むこと。


沈魚落雁(ちんぎょらくがん)

魚や雁も恥じらって、身を隠すほどの美人。


椿萱並茂(ちんけんへいも)

父と母がどちらも健在なこと。


沈著痛快(ちんちゃくつうかい)

落ち着きがあり、さっぱりとして心地よいこと。人の性質や芸術作品についていう語。


珍味佳肴(ちんみかこう)

めったに食べられない、たいへんおいしいごちそう。「珍味」は珍しくおいしい食べ物、「佳肴」はうまいさかなの意味。


通暁暢達(つうぎょうちょうたつ)

ある事柄を詳しく知りぬいていてのびやかであること。ある事柄について奥深く通じているので文章や言語がのびのびして意味がわかりやすいこと。


通儒碩学(つうじゅせきがく)

学問の奥義をきわめた大学者のこと。


九十九折(つづらおり)

くねくねと何度も折れ曲がっている。また、そのような坂道・山道をいう。


鄭衛桑間(ていえいそうかん)

国を滅ぼすような下品でみだらな音楽のこと。


鄭衛之音(ていえいのおん)

みだらな音楽。


鼎新革故(ていしんかくこ)

古い制度や習慣を改めて新しいものにすること。


剃髪落飾(ていはつらくしょく)

髪を剃って出家すること。


滴水嫡凍(てきすいてきとう)

瞬時も気をゆるめないで仏道修行に励むこと。


哲婦傾城(てっぷけいせい)

賢い女性があれこれ口出しするようになると、家や国を滅ぼしかねないということ。


轍鮒之急(てっぷのきゅう)

危険や災難がさしせまっていることのたとえ。


鉄網珊瑚(てつもうさんご)

すぐれた人物や珍しい物を探し求めること。


手前味噌(てまえみそ)

自分で自分の作ったものをほめること。自慢。


顛委勢峻(てんいせいしゅん)

水源も末流もその勢いが激しく盛んなこと。


顛越不恭(てんえつふきょう)

道をはずれて、君主の命令をつつしんで行わないこと。


天淵之差(てんえんのさ)

物事の隔たりがはなはだしく大きいことのたとえ。高い天と深い淵ほどの大きな差。


天淵氷炭(てんえんひょうたん)

差のはなはだしいことのたとえ。天と淵。氷と炭。天と地ほどの差があること。


甜言蜜語(てんげんみつご)

蜜のように甘く聞いていて快い言葉。人にへつらい人の気にいるようなうまい話や勧誘の言葉にいう。


天香桂花(てんこうけいか)

月の中にあるという桂の花。


転生輪廻(てんしょうりんね)

仏教で、人の生きかわり死にかわりしてとどまることのないことをいう。


天神地祇(てんしんちぎ)

天と地のすべての神々。あまつ神とくにつ神。


天日之表(てんじつのひょう)

天子となるべき人相をしている。


天地四時(てんちしいじ)

天地と春夏秋冬。


点滴穿石(てんてきせんせき)

わずかな力の積み重ねによって、非常に大きな事業を達成できること。


天之美禄(てんのびろく)

酒の異称。


天之暦数(てんのれきすう)

天のまわりあわせ。天のめぐりの運命。特に、天命をうけて帝位につく運命をいう。


天覆地載(てんぷうちさい)

天地のように広くおおらかな心や仁徳のこと。


天府之国(てんぷのくに)

自然の要害の地で地味が肥え、産物に富む土地。


顛撲不破(てんぼくふは)

動かし破ることができないこと。学説などにいう。天下の断案。


天保九如(てんぽうきゅうじょ)

人の長寿を祈る語。


天網恢恢(てんもうかいかい)

天が張り巡らしている網は広く、目が粗いようだが、悪人や悪事は決して取り逃さないということ。


天網之漏(てんもうのろう)

天罰からもれること。


天佑神助(てんゆうしんじょ)

天や神の助け。ご加護。また、偶然に恵まれて助かること。


泥車瓦狗(でいしゃがこう)

役に立たないもののたとえ。


田園将蕪(でんえんしょうぶ)

田畑を耕す働き手がいないために、雑草がおい茂って田畑が荒れはてていること。


伝観播弄(でんかんはろう)

次から次に人の手にわたして弄ぶこと。また、そうされること。


電光雷轟(でんこうらいごう)

勢いのきわめてはげしいことのたとえ。


東窺西望(とうきせいぼう)

あちこちをちらちら見ること。落ち着きのないさま。


倒懸之急(とうけんのきゅう)

状態が非常に逼迫していること。危急の状況の形容。


桃三李四(とうさんりし)

物事を成しとげるには、それなりの年月がかかること。


冬日之温(とうじつのおん)

君恩のあたたかさのたとえ。


投桃報李(とうとうほうり)

善に対して善で報いることのたとえ。


豆剖瓜分(とうぼうかぶん)

瓜や豆を割るように分裂・分割すること。


稲麻竹葦(とうまちくい)

たくさんあることのたとえ。多くの人や物が群がって入り乱れるさま。また、幾重にも取り囲んでいるさま。稲・麻・竹・葦が群生しているという意味。


桃李満門(とうりまんもん)

優秀な人材が多く集まること。


兎角亀毛(とかくきもう)

この世にありえないもののたとえ。うさぎのつのとかめの毛。


兎葵燕麦(ときえんばく)

名ばかりで実のないもののたとえ。


菟糸燕麦(としえんばく)

有名無実のたとえ。役に立たないもののたとえ。


兎死狗烹(としくほう)


斗酒百篇(としゅひゃっぺん)

大いに酒を飲みながら、たくさんの詩を作ること。


兎走烏飛(とそううひ)

歳月がせわしく過ぎ去ること。


斗粟尺布(とぞくしゃくふ)

兄弟の仲が悪いこと。


図南鵬翼(となんのほうよく)

大事業や海外雄飛を企てることのたとえ。


途方途轍(とほうとてつ)

すじみち。理屈。また、方法という意味。


左見右見(とみこうみ)

あっちを見たりこっちを見たりすること。また、あちらこちらに気を配ること。


杜黙詩撰(ともくしさん)

詩文や著作などにたくさんの誤りがあって、いい加減なこと。「杜黙」は人の名。「詩撰」は詩文を作ること。


豚蹄穣田(とんていじょうでん)

わずかなものから大きな利益を得ようとすること。


敦篤虚静(とんとくきょせい)


道之以徳(どうしいとく)

国民を指導するには道徳教育が重要であること。


動静云為(どうせいうんい)

人の言動のこと。


堂塔伽藍(どうとうがらん)

寺院の建物の総称のこと。堂と塔と伽藍のこと。


堂堂之陣(どうどうのじん)

陣容がととのって盛んなさま。


同病相憐(どうびょうそうれん)

同じ境遇・悩みに苦しむ者どうしは、互いに同情しあうこと。同じ気持ちで苦しむ者は、その苦しみをなぐさめ合うこと。


洞房花燭(どうぼうかしょく)

新婚の夜のこと。また、新婚のこと。


道傍苦李(どうぼうのくり)

人から見捨てられ、見向きもされないもののたとえ。


桐葉知秋(どうようちしゅう)

わずかな兆しから、物事の衰亡や大勢を察知すること。また、為政者たる者はささいな出来事からも、全体の情勢を予知する能力を持たねばならないということ。


土階茅茨(どかいぼうし)

宮殿の質素なさま。


呑雲吐霧(どんうんとむ)

仙術(仙人の行う術)を行う方士(医術・占い・仙術を行う人)が変幻の術で雲を飲み霧を吐くこと。


呑花臥酒(どんかがしゅ)

春の行楽をつくすことをいう。


呑牛之気(どんぎゅうのき)

気持ちが広く大きいこと。


呑舟之魚(どんしゅうのうお)

善悪にかかわらず、常人をはるかに超えた才能をもつ大物。


呑炭漆身(どんたんしっしん)

復讐のために、仇を討ったり、どんな苦しみや苦労もいとわないこと。


呑吐不下(どんとふげ)

他人に何とも応答できないことのたとえ。


呑波之魚(どんぱのうお)

善悪にかかわらず、常人をはるかに超えた才能をもつ大物。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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