「は行」漢検1級の四字熟語一覧
佩韋佩弦(はいいはいげん)
自分の性格を改めて修養しようと戒めのための物を身につけること。
悖出悖入(はいしゅつはいにゅう)
道理に反した法令を出せば人民の恨みの声となってはね返ってくる。
悖徳没倫(はいとくぼつりん)
人としての道をはずれた行いのこと。
悖入悖出(はいにゅうはいしゅつ)
道理にそむいた手段で得た財貨は、道理にそむいた方法で出ていく。道理にはずれたことをすれば道理にもとった報いを受けること。
杯盤狼藉(はいばんろうぜき)
酒宴が終わったあと、杯や皿が散らかっているさま。
破戒無慙(はかいむざん)
戒律を破っても少しも恥じないこと。
波詭雲譎(はきうんけつ)
文章が自在で非常に巧妙なこと。
博引旁証(はくいんぼうしょう)
事物を説明するのに、多くの証拠を広い範囲から引き、証拠をあげて説明すること。
璞玉渾金(はくぎょくこんきん)
人の素質がすぐれていて飾りけのないたとえ。
白玉微瑕(はくぎょくのびか)
りっぱな人あるいは物にわずかな欠点があるたとえ。
博識洽聞(はくしきこうぶん)
見聞が広く物事をよく知っていること。
白荼赤火(はくとせきか)
一面に軍を展開すること。
白髪青袗(はくはつせいしん)
晩年に官を得ること。また、無位の者のこと。
白璧微瑕(はくへきのびか)
りっぱな人あるいは物に、わずかな欠点があるたとえ。
伯兪泣杖(はくゆきゅうじょう)
親が年老いたことを知り、嘆き悲しむこと。
八面玲瓏(はちめんれいろう)
四方八方どこから見ても透き通っていて、美しく曇りのないさま。また、心に曇りやわだかまりがなく、清らかに澄みきっているさま。また、だれとでも円満、巧妙に付き合うことができるさま。またその人。
八面六臂(はちめんろっぴ)
いろいろな方面できわだった活躍をすること。また、一人で何人分もの活躍をすること。もとは仏像などで八つの顔と六本の腕をもっていること。
撥雲見日(はつうんけんじつ)
気がかりなことがなくなって希望がもてるようになること。
撥乱反正(はつらんはんせい)
乱れた世を治めて、もとの正常な世にもどすこと。
跛鼈千里(はべつもせんり)
努力を惜しまなければ、能力の劣るものでも成功するというたとえ。
爬羅剔抉(はらてきけつ)
隠れた人材を見つけ出して用いること。また、人の秘密や欠点をあばき出すこと。
波瀾曲折(はらんきょくせつ)
非常に込み入った事情。または非常に込み入った変化。
波瀾万丈(はらんばんじょう)
波の起伏のはげしいように、変化のはげしいようす。
変化がはげしく、劇的であること。
跛立箕坐(はりゅうきざ)
無作法なさま。
攀轅臥轍(はんえんがてつ)
立派な人の留任を希望して引き留めること。
半饑半渇(はんきはんかつ)
食料や飲み物が十分でない。
班女辞輦(はんじょじれん)
班倢伃は車に一緒に乗るのを断った。
繁文縟礼(はんぶんじょくれい)
形式や手続きが複雑で面倒なこと。
攀竜附驥(はんりょうふき)
すぐれた人物に仕えることによって、自分も出世すること。
攀竜附鳳(はんりょうふほう)
臣下が英明な君主につき従って功績を立てることのたとえ。
倍日并行(ばいじつへいこう)
昼夜をわかたず急いで行くこと。
馬鹿慇懃(ばかいんぎん)
度を越してていねいなこと。また、慇懃無礼なこと。
漠漠濛濛(ばくばくもうもう)
ぼんやりしていてよく分からないさま。
跋扈跳梁(ばっこちょうりょう)
悪者などがはびこり、勝手気ままに振る舞うこと。
跋山渉水(ばつざんしょうすい)
多くの困難を経て、長い旅をすること。
罵詈讒謗(ばりざんぼう)
ありとあらゆる悪口をいうこと。
罵詈雑言(ばりぞうごん)
きたない言葉で、悪口を並べ立ててののしること。また、その言葉。
蛮夷戎狄(ばんいじゅうてき)
中国の周辺部の異民族の総称。
盤根錯節(ばんこんさくせつ)
事情が複雑で問題解決が困難なこと。
万寿無疆(ばんじゅむきょう)
いつまでも長生きをすること。
万物殷富(ばんぶついんぷ)
国が栄えて万物が盛んで豊かなこと。
万目睚眥(ばんもくがいさい)
多くの人に睨まれること。
悲歌慷慨(ひかこうがい)
悲しげに歌い、世を憤り嘆くこと。社会の乱れや自分の不運などを、憤り嘆くこと。壮烈な気概のたとえ。
卑躬屈節(ひきゅうくっせつ)
主義主張を変えてまで、人におもねりこびへつらうこと。
匪躬之節(ひきゅうのせつ)
自分の利害はかえりみないで、忠節を尽くすこと。
披荊斬棘(ひけいざんきょく)
困難を克服し前進すること。
比肩随踵(ひけんずいしょう)
次々に続いて絶え間のないさま。多くの人があとからあとへと続くさま。
悲傷憔悴(ひしょうしょうすい)
非常に悲しんで憂いやつれること。
飛絮漂花(ひじょひょうか)
女性が苦しい境遇にいて、あてもなく辛苦するさま。特に遊女などに身を落としてあてどもなく辛苦する女性のたとえ。
悲壮淋漓(ひそうりんり)
悲しく哀れな中にも意気のあること。悲しみのうちにも痛ましいほどの勇ましさのあること。
筆削褒貶(ひっさくほうへん)
批評の態度が公正できびしい「春秋筆法」を表す語。
筆力扛鼎(ひつりょくこうてい)
文章の筆力が非常に強いこと。
篳路藍縷(ひつろらんる)
たいへん苦労をして働くこと。貧しく身分の低い身から出発し、困難を乗り越えて事業をはじめること。柴で作った粗末な車とぼろの着物のこと。
非難囂囂(ひなんごうごう)
過失やあやまち、欠点などをとりあげて、責め立て、とがめる声が大きくてやかましいさま。髀肉之嘆(ひにくのたん)
被髪纓冠(ひはつえいかん)
非常に急いで行動すること。
被髪左衽(ひはつさじん)
野蛮な風俗のこと。
被髪佯狂(ひはつようきょう)
髪をふり乱して狂人のまねをすること。
肥馬軽裘(ひばけいきゅう)
たいそう富貴なさま。また、富貴な人の外出のよそおい。
悲憤慷慨(ひふんこうがい)
運命や社会の不正などを憤って、悲しみ嘆くこと。
百姓一揆(ひゃくしょういっき)
江戸時代に、農民が結束して起こした暴動。農村の疲弊や厳しい税の取り立てから逃れようとして起こした。「土一揆」ともいう。
百折不撓(ひゃくせつふとう)
何度失敗して挫折感を味わっても、くじけずに立ち上がること。どんな困難にも臆せず、初めの意志を貫くこと。
百様玲瓏(ひゃくようれいろう)
様々の美しさ。
百花繚乱(ひゃっかりょうらん)
いろいろの花が咲き乱れること。転じて、秀でた人物が多く出て、すぐれた立派な業績が一時期にたくさん現れること。「百花」は種々の多くの花、いろいろな花の意。「繚乱」は花などがたくさん咲き乱れている様子。いろいろな花が、はなやかに美しく咲き乱れることから。
百孔千瘡(ひゃっこうせんそう)
短所や欠点がたくさんあること。また、穴や傷だらけで破壊の状態がすさまじいこと。
氷甌雪椀(ひょうおうせつわん)
清らかで上品な文具のこと。また、それを用いて詩文を写すこと。
飄忽震蕩(ひょうこつしんとう)
すばやくゆり動かすこと。
氷姿雪魄(ひょうしせっぱく)
雪のように清らかな魂魄と氷のような姿。梅の形容。また、高潔な人のたとえ。
剽疾軽悍(ひょうしつけいかん)
すばしこくて強いこと。
飛揚跋扈(ひようばっこ)
強くてわがままに振る舞うたとえ。また、臣下がのさばり君主をしのぐたとえ。
疲労困憊(ひろうこんぱい)
疲れきってしまうこと。「困憊」はすっかり疲れきること。疲れて弱りきること。
牝鶏之晨(ひんけいのしん)
妻女が権力を握って、勢力をふるうこと。
牝牡驪黄(ひんぼりこう)
物事は外見にとらわれず、その本質を見抜くことが大切であるということ。
媚眼秋波(びがんしゅうは)
美人のなまめかしい媚びる目つきこと。
尾大不掉(びだいふとう)
上に立つ者の力が弱く、下にいる者の力が強すぎて制御不能になること。下の者を自由に操れないこと。
病入膏肓(びょうにゅうこうこう)
趣味や道楽に熱中したり、弊害などが手のつけられないほどになったりすることのたとえ。重病で治療が難しい状態のこと。
馮異大樹(ふういたいじゅ)
謙虚でおごりたかぶらない人のたとえ。
風雨凄凄(ふううせいせい)
風が吹き雨が降って、寒く冷たいさま。
風雨対牀(ふううたいしょう)
兄弟が会うこと。
風鬟雨鬢(ふうかんうびん)
風にくじけずり雨に洗われる。風雨にさらされ苦労して勤労すること。
風岸孤峭(ふうがんこしょう)
いかめしくて厳しく、角立って人と融和しないために孤独なこと。
風紀紊乱(ふうきびんらん)
社会風俗や規律が乱れること。特に男女間の交遊についていう。
風光明媚(ふうこうめいび)
自然の景色が清らかで澄んでいて美しいこと。
「風光」は自然の景色、風景。「明媚」は景色が清らかで澄んでいて美しい様子。
風櫛雨沐(ふうしつうもく)
雨風にさらされて、苦労をすることのたとえ。
風声鶴唳(ふうせいかくれい)
怖じ気づいていて、ささいなことにも恐れおののくことのたとえ。
浮雲翳日(ふうんえいじつ)
悪人が政権を握って世の中が暗くなることのたとえ。また、邪悪な家臣が君主の英明をおおい善政が行われないこと。
巫雲蜀雨(ふうんしょくう)
遠く離れ離れになっている夫婦がお互いを思い合っていることのたとえ。
浮家泛宅(ふかはんたく)
船の中に住まうこと。漂泊して暮らすことから、転じて、放浪する隠者の生活。
不羈之才(ふきのさい)
何事にも拘束されないのびのびした才能。学才がすぐれていることをいう。非凡の才。
不羈奔放(ふきほんぽう)
なにものにもとらわれることなく、自分の思うままに振る舞うこと。
俯仰之間(ふぎょうのかん)
ほんのわずかな間のこと。
伏寇在側(ふくこうざいそく)
身辺の注意を怠らず、言動も慎むべきだということ。
不屈不撓(ふくつふとう)
決してくじけないこと。
俯察仰観(ふさつぎょうかん)
仰いで天文を見、うつむいて地理を知ること。
巫山雲雨(ふざんうんう)
男女の情交をいう。
巫山之夢(ふざんのゆめ)
男女の情交をいう。
俛首帖耳(ふしゅちょうじ)
人にこびへつらう卑しい態度のこと。
膚受之愬(ふじゅのうったえ)
身にさしせまった痛切な訴えのこと。
鳧趨雀躍(ふすうじゃくやく)
喜んで小躍りするさま。
附贅懸疣(ふぜいけんゆう)
無用なもののこと。
不撓不屈(ふとうふくつ)
どんな苦労や困難にもくじけないさま。
布韈青鞋(ふべつせいあい)
旅行のときの服装のこと。
榑木之地(ふぼくのち)
東方にある太陽が昇る地のこと。また、日本の異称。
蜉蝣一期(ふゆうのいちご)
人生の短くはかないことのたとえ。
不埒千万(ふらちせんばん)
このうえなくふとどきなこと。非常にけしからぬさま。
刎頸之交(ふんけいのまじわり)
首を切られても悔いないほど、固い友情で結ばれた交際。心を許し合った非常に親密な交際。
物論囂囂(ぶつろんごうごう)
世間のうわさが騒がしいこと。
蚊子咬牛(ぶんしこうぎゅう)
痛くもかゆくもないこと。また、自分の実力をわきまえずに行動すること。
文恬武嬉(ぶんてんぶき)
天下太平なこと。
敝衣蓬髪(へいいほうはつ)
ぼろぼろで、きたないいでたち。なりふりにかまわぬこと。
兵戈槍攘(へいかそうじょう)
武器が乱れ動くこと。兵乱の形容。
秉燭夜遊(へいしょくやゆう)
人生ははかなく短いので、せめて夜も灯をともして遊び、生涯を楽しもうという意味。
萍水相逢(へいすいそうほう)
人と人とが偶然に知り合いになること。
弊帚千金(へいそうせんきん)
身のほどを知らないで思いあがるたとえ。
瓶墜簪折(へいついしんせつ)
男女が離れて二度と会い得ないたとえ。
兵馬倥偬(へいばこうそう)
戦乱であわただしいさま。
壁立千仞(へきりつせんじん)
断崖が壁のように千仞も高く切り立ちそびえていること。また仏教の語として「へきりゅうせんじん」と読み、仏法の真理が高遠なことのたとえ。
霹靂一声(へきれきいっせい)
突然かみなりがとどろくこと。また、突然大声でどなること。
霹靂閃電(へきれきせんでん)
すばやいことのたとえ。
偏袒扼腕(へんたんやくわん)
激しく怒ったり悔しがったりするさま。また、感情を激しく高ぶらせるようす。
胼胝之労(へんちのろう)
たいへんな骨折り。
偏旁冠脚(へんぼうかんきゃく)
漢字を構成する部首の総称。
汨羅之鬼(べきらのき)
水死した人のこと。
弁才無礙(べんざいむげ)
弁舌の才能があり、よどみなく話すこと。
駢四儷六(べんしれいろく)
四字句と六字句の対句を多く用いた修辞的な文体。四六駢儷文のこと。
鞭辟近裏(べんぺききんり)
外物にとらわれることなく身に切実なことと考えること。また、はげましによって物事の道理に近づくこと。また、文字や言葉を厳密に考えて書いた文章。
駢拇枝指(べんぼしし)
無用なもののたとえ。
逢掖之衣(ほうえきのい)
袖の大きい着物のこと。
鳳凰于飛(ほうおううひ)
夫婦の仲がむつまじいこと。または、賢者が多く集まること。
鳳凰銜書(ほうおうがんしょ)
天子の遣わした使者が勅書をたずさえていること。
法界悋気(ほうかいりんき)
自分とは無関係な人に嫉妬したり、ねたんだりすること。また、他人の恋愛をねたむこと。
抱関撃柝(ほうかんげきたく)
低い役職の人のこと。
泛駕之馬(ほうがのうま)
常道に従わない英雄のたとえ。
判官贔屓(ほうがんびいき)
弱者や薄幸の者に同情し、味方したり応援したりすること。また、その気持ち。
方趾円顱(ほうしえんろ)
丸い頭と四角い足。人類のこと。
封豕長蛇(ほうしちょうだ)
貪欲で残酷な人や国のたとえ。大きな豚と長い蛇の意。
飽食煖衣(ほうしょくだんい)
物質的になんの不足もない満ち足りた生活。暖かい衣服を着て、腹いっぱいに食べられる生活。
宝鈿玉釵(ほうでんぎょくさい)
美しいもののたとえ。珠玉や金銀で飾った美しいかんざしやこうがいのこと。
放蕩不羈(ほうとうふき)
何事にも束縛されず、自由気ままに振る舞うこと。
放辟邪侈(ほうへきじゃし)
わがまま勝手な悪い行為のこと。
蜂目豺声(ほうもくさいせい)
凶悪で冷酷な人のこと。
鳳友鸞交(ほうゆうらんこう)
男女間の情事、交接のたとえ。
北轅適楚(ほくえんてきそ)
志と行動とが相反するたとえ。
北轍南轅(ほくてつなんえん)
志と行動が相反するたとえ。
輔車脣歯(ほしゃしんし)
お互いに助け合う密接な関係。
匍匐膝行(ほふくしっこう)
膝を床につき、すり足で前に移動すること。立ち上がらないで身を動かすさま。非常におそれつつしむさま。高貴な人の前に出るときのしぐさ。
賁育之勇(ほんいくのゆう)
非常に気力が盛んで強いこと。
本地垂迹(ほんちすいじゃく)
仏や菩薩が人々を救う一つの手段として、神の姿を借りて現れること。またそのように仏教と神道を結びつけた考え方。
奔放不羈(ほんぽうふき)
なにものにもとらわれることなく、自分の思うままに振る舞うこと。
冒雨剪韭(ぼううせんきゅう)
友人の来訪を喜んでもてなすこと。
茅屋采椽(ぼうおくさいてん)
質素な家のこと。
暴虎馮河(ぼうこひょうが)
自分の力量をかえりみず、血気にはやり無鉄砲で無謀なことをすることのたとえ。
望蜀之嘆(ぼうしょくのたん)
人間の欲望には限りがないということ。
亡脣寒歯(ぼうしんかんし)
密接な関係にあるものの一方が滅びると片方も危うくなること。
旁時掣肘(ぼうじせいちゅう)
他人の仕事にわきから口を出してじゃまをすること。
茫然自失(ぼうぜんじしつ)
あっけにとられたり、あきれ果てたりして、我を忘れること。気が抜けてぼんやりとしてしまうこと。
茅堵蕭然(ぼうとしょうぜん)
かやの垣根で囲まれた田舎屋がもの寂しい様子。
尨眉皓髪(ぼうびこうはつ)
白毛がまじったまゆと白い髪。老人のこと
墨痕淋漓(ぼっこんりんり)
墨で表現したものが生き生きしているさま。墨の跡がみずみずしいさま。