「さ行」漢検5級の四字熟語一覧
採長補短【さいちょうほたん】
人の良いところを取り入れて、自分の短所や足りないところを補うこと。
また、物事のすぐれたところや余ったところから取り入れて、不備なところや足りないところを補うこと。
才子多病【さいしたびょう】
才能のあるすぐれた人は、とにかく体が弱くて病気がちだということ。
裁断批評【さいだんひひょう】
裁判官が判決を下すように、文芸作品を一段高いある基準で判定する批評の方法。ヨーロッパ十八世紀初頭まではこの方法が主流をしめていた。「裁断」は善悪や是非をはっきりと区別し、判断を下すこと。
再三再四【さいさんさいし】
繰り返し何度も。たびたび。
在在所所【ざいざいしょしょ】
そこかしこ。あちらこちら。また、至るところ。
作文三上【さくぶんさんじょう】
文章を作る工夫をするのに、適した三つの場所。「馬上」馬に乗っているとき、「枕上」寝床に入っているとき、「厠上」便所にいるときをいう。
作史三長【さくしのさんちょう】
文章を作る工夫をするのに、適した三つの場所。「馬上」馬に乗っているとき、「枕上」寝床に入っているとき、「厠上」便所にいるときをいう。
左建外易【さけんがいえき】
道理にもとるやり方で勢力や権力を増すこと。また、地方で反乱を起こすこと。
察言観色【さつげんかんしき】
人の言葉をよく察し、顔つきをよく観察してあざむかれず、人の性質や考え方を見抜くこと。また、人の言葉をよく聞き分け、人の顔色を見抜く聡明さをいう。
三三五五【さんさんごご】
あちらに三、こちらに五、というように散らばっていることから、人や家が散在するさまをあらわす。
また、少人数ずつで連れだって動くこと。転じて、ひとびとがちらほら道を行く(歩く)ようすの表現にも使われる。
三拝九拝【さんぱいきゅうはい】
何度も頭を下げること。何度も頭を下げて敬意や謝意を表すこと。また、手紙の末尾に記して敬意を表す語。
三令五申【さんれいごしん】
何度もくり返し命じること。
また、何度も言い聞かすこと。
山容水態【さんようすいたい】
山の形と水のようす。山水の美しさを表す。
三寒四温【さんかんしおん】
冬に寒い日が三日続くと、暖かい日が四日続くという気候が繰り返されること。だんだんと暖かくなってくる気候に用いる場合もある。
三平二満【さんぺいじまん】
十分ではないが、少しのもので満足し、心穏やかに過ごすこと。
散文精神【さんぶんせいしん】
浪漫的・詩的感覚を排し、人生の実態をリアリズムの立場で冷静、客観的に見つめようとする小説執筆上の精神のあり方。日本の文壇でのみ用いられる文語用語。
三百代言【さんびゃくだいげん】
詭弁を弄すること。また、その人。無責任な弁護士をののしっていう言葉。
三千世界【さんぜんせかい】
この世のすべてをいう。
三聖吸酸【さんせいきゅうさん】
儒教の蘇東坡、道教の黄山谷、仏教の仏印禅師の三人が、桃花酸という酢をなめ眉をひそめる図。三教の一致を風刺するものとしてよく画題とされる。儒教・道教・仏教の三教一致を主題にしたもの。孔子・老子・釈迦として描かれることもある。
三寸不律【さんずんふりつ】
長さ三寸という短い筆のこと。また、たった三寸の筆のように短いこと。
三者三様【さんしゃさんよう】
やり方や考え方などが、人それぞれで違うこと。
三尺秋水【さんじゃく(の)しゅうすい】
よくみがかれた剣のこと。
三思後行【さんしこうこう】
物事を行う場合に、よくよく考えたのちにはじめて実行に移すこと。
山高水長【さんこうすいちょう】
人の品性が高大で高潔なたとえ。また、そうした功績や名誉が長く伝えられること。
三界無安【さんがいむあん】
この世は、苦労が多くて、少しも心が安まることがないということ。
残編断簡【ざんぺんだんかん】
書物の切れ端。
残念無念【ざんねんむねん】
とても悔しいさま。悔しくて悔しくてたまらないこと。
死灰復然【しかいふくねん】
一度衰えた勢力が再び盛り返すこと。また、一度収束したことが再発すること。
自画自賛【じがじさん】
自分で自分のことをほめること。
自給自足【じきゅうじそく】
自分が必要なものを、自分で生産して間に合わせること。自分が必要な食料を自分で生育、収穫する生活スタイルをさすことが多い。
四苦八苦【しくはっく】
非常に苦労すること。たいへんな苦しみ。もと仏教の語で、あらゆる苦しみの意。
子見南子【しけんなんし】
礼の道を守るために、周りに惑わされず自分の考えを信じること。
至公至平【しこうしへい】
きわめて公平である。
師資相承【ししそうしょう】
師の教えを受け継ぐこと。また師から弟子へ学問・技術などを受け継いでいくこと。
志士仁人【ししじんじん】
志のある人や仁徳者。学徳ともにそなえた立派な人。
四神相応【しじんそうおう】
天の四神(四方の方角をつかさどる神)に応じた地上で最もよい地勢のこと。
紙上談兵【しじょうだんぺい】
理屈ばかりの議論で、実行が不可能であったり、実際の役に立たなかったりすること。紙の上で兵略を議論する意から。
子子孫孫【ししそんそん】
末代まで。孫子の代まで。代々。子孫の続く限りの意。
事実無根【じじつむこん】
事実に基づかない話。実際とはまったく違うこと。根拠がまったくない作り話で、根も葉もないでたらめ。
時時刻刻【じじこくこく】
その時その時という意味。物事が引き続いて起こることをいう。また、次第次第や時を追ってという意味。
事事物物【じじぶつぶつ】
あらゆる物事。一つ一つ全ての事柄、それぞれの物事という意味。
死生有命【しせいゆうめい】
人が生まれたり死んだりすることは、天命によって定められたものであり、どうすることもできないということ。
人の運命は、決められていて、変えることはできないということ。
舌先三寸【したさきさんずん】
口先だけでうまく相手をあしらうこと。
うわべだけのうまい言葉で、心や中身が備わっていないこと。
七里結界【しちりけっかい】
ある人を嫌って寄せつけないこと。
死中求活【しちゅうきゅうかつ】
死ぬ覚悟で難関を切り抜ける。絶体絶命の窮地の中でも生き延びる方法を考えるという意味。
七難八苦【しちなんはっく】
様々な苦難や災難、苦しみや困難のこと。
人間の受けるさまざまな苦難に出会うこと。
多くの苦難が重なること。
質疑応答【しつぎおうとう】
質問とそれに対する答弁。
疑問点を質問して、それに応じて答えること。
四通八達【しつうはったつ】
道路網や交通網、通信網が広く四方八方に通じていること。
交通網が発達していて、交通や往来が盛んでにぎやかなで活気のある場所のこと。
十死一生【じっしいっしょう】
ほとんど助かる見込みのないところをかろうじて命拾いすること。
十中八九【じっちゅうはっく】
ほとんど。おおかた。ほぼ確実。だいたい。
耳提面命【じていめんめい】
懇切に教え諭すことのたとえ。耳に口を近づけ面と向かって教え諭すという意味。
四百四病【しひゃくしびょう】
人のかかるあらゆる病気。
四門遊観【しもんゆうかん】
釈迦がまだ太子であったとき、王城の四方の門から郊外に出かけ、老、病、死の苦を見て人生の無常を感じ、出家を決意したということ。
白河夜船【しらかわよふね】
知ったかぶりをすること、または、ぐっすり眠り込んで、何が起こったか知らないことのたとえ。京都の白河(一説に、船の通れない谷川の名ともいう)のことを聞かれた人が、地名とは知らずに川の名と勘違いして、夜船で通ったから知らないと答えたため、京都見物に出かけたという嘘(うそ)がばれてしまった、という話に基づく。
至理名言【しりめいげん】
きわめて道理にかなったすぐれた言葉のこと。
事理明白【じりめいはく】
物事の道理・筋道がきわめてはっきりしている。物事の道理が明白であるという意味。
舎短取長【しゃたんしゅちょう】
短所や欠点をすてて、長所を伸ばすこと。また、つまらないものを排除して、よいものを取りあげること。
射石飲羽【しゃせきいんう】
精神を集中して必死の思いで事にのぞめば、どんな困難なことでもできるということ。
射将先馬【しゃしょうせんば】
目的を達成するためには、まず相手がよりどころとしているものを攻めるのがよいということ。
舎近求遠【しゃきんきゅうえん】
身近に良いものがあることがわからず、遠くまでさがし求めること。
弱肉強食【じゃくにくきょうしょく】
弱いものが強いもののえじきになること。強い者が弱い者を思うままに感じて繁栄すること。
春和景明【しゅんわけいめい】
穏やかでひざしが明るい春の陽気のこと。
縮地補天【しゅくちほてん】
政治上の改革を行うこと。
縮衣節食【しゅくいせっしょく】
節約・倹約すること。衣服や食事をはぶき倹約するという意味。
修己治人【しゅうこちじん】
自分に徳を積んで世を治めること。自己を修養して徳を積み、その徳で人々を感化して世を安らかに治めること。
秋高馬肥【しゅうこうばひ】
空高く澄み渡ったさわやかな秋の季節をいう。秋の空が高く澄み渡り、馬も食欲が盛んでよく肥えるという意味。
出処進退【しゅっしょしんたい】
その職にとどまっていることと、辞めて退くこと。身のふり方や、身の処し方のこと。
衆議一決【しゅうぎいっけつ】
多くの人の議論や相談によって、意見がまとまり決まること。
種種雑多【しゅじゅざった】
いろいろなものが入り交じっているさま。
酒池肉林【しゅちにくりん】
ぜいたくの限りを尽くした盛大な宴会のこと。また、みだらな宴会のたとえ。
樹下石上【じゅかせきじょう】
出家行脚の境遇のこと。路ばたの木の下や石の上で寝泊まりするという意味。
純一無雑【じゅんいつむざつ】
まったく混じりけがないこと。また、性質がすなおで偽りや邪心がない人物のこと。
十万億土【じゅうまんおくど】
極楽浄土のこと。
十全十美【じゅうぜんじゅうび】
全てが完全で整っていること。欠点がまったくなく完全なこと。
十五志学【じゅうごしがく】
十五歳で学問の道にこころざす。
重厚長大【じゅうこうちょうだい】
どっしりとして大きいさま。人の性格や構造物などについていう。
十年一昔【じゅうねんひとむかし】
世の中の移り変わりが激しいことのたとえ。
十年一日【じゅうねんいちじつ】
長い間同じことをくりかえしていること。また、長い間同じやりかたや状態を辛抱強く守っていること。
十人十色【じゅうにんといろ】
十人寄れば十人ともそれぞれ違っているということで、人の個性の異なることをいう。
十風五雨【じゅうふうごう】
十日に一度風が吹き、五日に一度雨が降る。農業に最適な気候のこと。農作物の生育にとって順調な天候のこと。また、万事、平穏なこと。
自由自在【じゆうじざい】
自分の意のままにできること。また思う存分に振る舞うこと。
小利大損【しょうりだいそん】
わずかの利益のためにあくせくして、かえって大きな損をしてしまうということ。また、小さな利益を得ようとして、より大きな利益を逃してしまうということ。
生老病死【しょうろうびょうし】
生まれること、老いること、病むこと、死ぬことの四つの苦をあげた言葉。人生における免れない四つの苦悩のこと。
諸行無常【しょぎょうむじょう】
この世に存在するものはすべて、姿形や本質は常に流動変化するものであり、一瞬といえども存在は同一性を保持することができないということ。永久不変なものなどないということ。
諸子百家【しょしひゃっか】
中国の戦国時代 (前 403~221) に輩出した多数の思想家の総称。「子」とは先生,「家」とは学派のことである。『漢書』によれば,189家があげられており,儒家,道家,陰陽家,法家,名家,墨家,縦横家,雑家,農家,小説家の 10派に分類されている。ほかに兵家があり,なかでも,思想的に重要なのは,儒,道,墨,法の4家であった。諸子百家 (用例の初出は前漢『史記』の賈誼伝) のなかにすでに中国的思考のあらゆる原型が出ており,後世の思想史の最大の要素,源泉となった。
初転法輪【しょてんぼうりん】
釈尊が悟りを開いたのち、初めて行った鹿野苑の説法のこと。
将門有将【しょうもんゆうしょう】
立派な家柄からは必ずすぐれた人材が出るということ。
笑裏蔵刀【しょうりぞうとう】
外見はやさしそうでおだやかでありながら、内心は陰険なものをもつこと。
常住不断【じょうじゅうふだん】
ずっと続いていて絶えないこと。
上行下効【じょうこうかこう】
上の者がすると、下の者がそれを見習うこと。
情意投合【じょういとうごう】
お互いの気持ちがよく通じ合うこと。
上意下達【じょういかたつ】
上位の者や上層部の考えや意思・命令などを、下の者に徹底させること。
私利私欲【しりしよく】
自分の利益だけを考えて行動しようとする欲望のこと、あるいは身勝手なさま。
私心による欲と利のこと。他を省みることなく自分の欲望のみを優先すること。
心満意足【しんまんいそく】
きわめて満ち足りた気分になること。
心地光明【しんちこうめい】
心が清らかで正しく広いこと。
身言書判【しんげんしょはん】
人物を重用するときの基準とするもの。容姿と言葉と文字の文章。唐代の官吏登用試験でも人物鑑定の基準。
真人大観【しんじんたいかん】
道理を極めた人は、物事の全体を見通すので判断を誤らないということ。
真実一路【しんじついちろ】
嘘偽り(うそいつわり)の無いまこと一筋のこと。偽りの無い真心のまま、一筋に進むこと。一筋に真実を求めて生きていくこと。ひたすらにおのれの真実を尽くすこと。
進退両難【しんたいりょうなん】
どうにもこうにもならない様。にっちもさっちも行かないこと。前進することも後退することもどちらも困難なことを示します。
深層心理【しんそうしんり】
人間の心(魂)には意識の下層において、更に深い層が存在し、無意識的なプロセスがこれらの層にあって進行しており、日常生活の心理に対し大きな影響を及ぼしているもの。
針小棒大【しんしょうぼうだい】
針ほどの小さいものを、棒ほどの大きさに言う。物事を大げさに言うこと。
心機一転【しんきいってん】
何かをきっかけとして、心持ちがすっかり変わること。
人主逆鱗【じんしゅげきりん】
君主や権力者のひどい怒りを買うことのたとえ。
人間青山【じんかんせいざん】
世の中は広いので、志を貫くには故郷を離れてどこに死に場所を求めようともかまわないということ。
仁者楽山【じんしゃらくざん】
どっしりと安定して動かない山を愛するということ。
仁者無敵【じんしゃむてき】
仁徳者には天下に敵対する者のないことをいう。
人事天命【じんじてんめい】
人間として最善の努力を尽くして、結果は静かに運命にまかせること。
人事不省【じんじふせい】
病気や怪我などで意識を失うこと。昏睡状態に陥ること。
人生行路【じんせいこうろ】
人として生きていく道。人がこの世に生きていく道程のこと。人生を前途が予測できない旅にたとえていう言葉。
人心一新【じんしんいっしん】
人々の気持ちをすっかり新しくすること。
水清無魚【すいせいむぎょ】
あまりに清廉潔白でかえって人に親しまれないものだということ。
水月鏡花【すいげつきょうか】
むなしくはかないまぼろしのこと。また、詩歌などの深遠な味わい。
頭寒足熱【ずかんそくねつ】
頭部を冷たく冷やし、足部を暖かくすること。
寸田尺宅【すんでんしゃくたく】
ほんのわずかな財産のこと。
寸馬豆人【すんばとうじん】
小さな馬と豆粒ほどの人の姿のこと。絵画に小さく描かれた、遠くに見える人馬のこと。
寸鉄殺人【すんてつさつじん】
短い警句で人の急所を批判するたとえ。
千里結言【せんりのけつげん】
遠方の友と約束した言葉。
精明強幹【せいめいきょうかん】
物事をよくわきまえていて、仕事をてきぱきとさばく能力の高いさま。聡明でよく仕事ができること。また、身心ともに健全な人。「精明」は物事にくわしく明らかなさま。「強幹」は仕事をやり遂げる能力のすぐれている意。
清風明月【せいふうめいげつ】
夜の静かで清らかなたたずまいの形容。清らかな美しい自然の形容。また、風雅な遊びのこと。
清風故人【せいふうこじん】
秋になってさわやかな風が吹いてくるのは、久しぶりに友人が訪ねてくれたようだということ。
盛徳大業【せいとくたいぎょう】
盛んな徳と大きな事業。
生知安行【せいちあんこう】
生まれながらにして人のふみ行うべき道を熟知し、心安んじてそれを行うこと。
聖人無夢【せいじんむむ】
徳を身につけた聖人は、けっして憂いや雑念を持たないので夢を見ることはない。
青松落色【せいしょうらくしょく】
友人との付き合いが途絶えることのたとえ。「青松」は常緑樹である松のこと。「落色」は常緑の松の色があせること。
精金良玉【せいきんりょうぎょく】
性格が穏やかで純粋なこと。
晴耕雨読【せいこううどく】
田園に閑居する自適の生活をいう。のんびりとした思いのままの暮らしぶりのこと。
聖人君子【せいじんくんし】
立派な人徳やすぐれた知識・教養を身につけた理想的な人物。非のうちどころのない理想的な人物。
誠心誠意【せいしんせいい】
うそ偽りのない真心。私心を捨てて、物事に誠実に取り組むこと。
正直で真面目な態度で接する心をいう。
精神統一【せいしんとういつ】
心の働きを、ある一つのことに集中すること。
何か目的をもってこれを達成しようとするときに、心をその一点に集中することをいう。
正当防衛【せいとうぼうえい】
不当な侵害や暴力行為から、自分または他人の身を守る権利。
自分または他人に不意の理不尽な攻撃があったとき、これを防ぐためにやむを得ず行う加害行為。
生寄死帰【せいきしき】
人が今生きているのは、仮にこの世に身をおいているだけであり、死ぬことは故郷に帰るように、本来いるべきところに落ち着くことだということ。
生死肉骨【せいしにくこつ】
落ち目のものを救いあげること。窮地から自分を助け出してくれた人の大恩をいう。
晴雲秋月【せいうんしゅうげつ】
純真で汚れのない心のたとえ。
正々堂々【せいせいどうどう】
軍隊の陣立てなどの勢いが盛んな様子。卑怯な手段を使わず、態度が立派なこと
青天白日【せいてんはくじつ】
・よく晴れている空模様
・心の中に何も隠していない、後ろ暗いところのないこと
・無罪であることが明らかになること
石心鉄腸【せきしんてっちょう】
強い精神、堅い意志のたとえ。
積厚流光【せきこうりゅうこう】
蓄積したものが厚ければ、それだけその恩恵も大きいということ。または、先祖の功績が大きければ、それだけ大きな恩恵が子孫にも及ぶこと。
切問近思【せつもんきんし】
すべての事を身近な問題として切実に取りあげ、自分のこととして考えること。
接見応対【せっけんおうたい】
対面して受け答えすること。また、面会しての相手への対応のしかた。
雪月風花【せつげつふうか】
四季折々の自然の美しい景観のこと。また、それを鑑賞し、詩歌を作ったりする風流なさまのこと。
絶体絶命【ぜったいぜつめい】
到底のがれられない、困難な状況にあること
のっぴきならない
絶世独立【ぜっせいどくりつ】
美人の形容。
世道人心【せどうじんしん】
世の中の道徳とそれを守る人の心のこと。
先知先覚【せんちせんがく】
一般の人より先に道理を知りさとること。またその人。また、学問や人格、見識などがすぐれている人。
先聖先師【せんせいせんし】
孔子の尊称。
専心一意【せんしんいちい】
ひたすら一つのことに心を集中すること。
千金一刻【せんきんいっこく】
時間の貴重なことのたとえ。わずかな時間が千金にも値するという意味。大切な時間や楽しい時間が過ぎやすいのを惜しんでいう。またそれを無駄に過ごすのを戒める語。
先義後利【せんぎこうり】
ず道理を第一に考えて、利益を二の次にすること。
先手必勝【せんてひっしょう】
戦いの局面で相手よりも先に攻撃を仕掛ければ、必ず勝てるということ。
千里同風【せんりどうふう】
世の中がよく治まっていて平和であること。
逆に、世の中全体が混乱していることをいうときもある。
千古不易【せんこふえき】
永遠に変化しないこと。価値などが長年にわたり変化しないこと。
浅学非才【せんがくひさい】
学問、知識ともに乏しく、かつ才能もないこと。自分は無知無能であると謙遜していう語。
千万無量【せんまんむりょう】
推し量ることもできないほどに数・量の多いこと。
全知全能【ぜんちぜんのう】
知らないことは一つもなく、できないことは何もないということ。すべてのことを知り尽くし、行える完全無欠の能力のこと。
全生全帰【ぜんせいぜんき】
親からもらった体を傷つけることなく生を全うするのが、真の親孝行だということ。
前後不覚【ぜんごふかく】
物事のあとさきも分からなくなるくらいに正常な意識を失うこと。
善因善果【ぜんいんぜんか】
よい行動をすれば、よい報いがあるということ。
相思相愛【そうしそうあい】
男女が互いに愛し合っていること。非常に睦まじい男女の仲のこと。また、個人や会社などでお互いを必要としあっていること。
創意工夫【そういくふう】
新しいことを考え出し、さまざまな方法や手段を試すこと。独創的な考え方や方法を編み出すこと。
総量規制【そうりょうきせい】
汚染物質の総排出量を規制する制度。生活環境を保護するために、各地域の汚染物質の総排出量を決め、工場ごとに総排出量を割り当てること。
装模作様【そうもさくよう】
気どったり、みえをはったりすること。また、そのようなようすをすること。
走馬看花【そうばかんか】
物事の表面だけ見て、本質を理解しないこと。うわべの理解だけで、満足していること。
争名争利【そうめいそうり】
名誉と利益を争い奪う。名利を争って奪い合うさまをいう。
草根木皮【そうこんぼくひ】
漢方薬の原料のこと。草の根と樹木の皮という意味。
創業守成【そうぎょうしゅせい】
新しく事業を起こすことよりも、それを維持発展させていくことのほうが、難しいということ。
造反有理【ぞうはんゆうり】
体制に逆らうには道理があるということ。
造反無道【ぞうはんむどう】
謀反を起こして、道理にはずれること。
則天去私【そくてんきょし】
小さな私にとらわれず、身を天地自然にゆだねて生きて行くこと。
続短断長【ぞくたんだんちょう】
過不足がないよううまい具合に整えること。
素車白馬【そしゃはくば】
白い車と白い馬の意で、中国で葬儀に用いられた馬車のこと。
孫康映雪【そんこうえいせつ】
苦学することのたとえ。晋の孫康が雪明かりで読書したこと。
損者三友【そんしゃさんゆう】
交際して損をする三種の友人のこと。うわべだけの不正直な人、誠実さのない人、口先だけ達者な人を友とするのは害であるということ。